救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

日朝交渉をどう見るか?東京連続集会82 全報告



◆年内に報告がなければ制裁を

 制裁は、遺骨問題や日本人妻問題でかけていたんじゃないんです。制裁をかけていた理由は、核・ミサイルと拉致です。墓参をさせないということは、それも非人道的なことですが、日本人妻が日本に帰ってこれないというのも大変非人道的なことですが、それを理由に制裁をかけていないんです。
 3つの制裁を解除したのは、あくまで、北朝鮮が拉致について再調査すると言ったからです。しかし、言ったことについて解除してしまったのは、厳格な意味では「行動対行動」ではないと私は思いますが、安倍さんも言っている通り、人道支援だったら取られて終わりですが、制裁解除はまたかけることができるんです。
 「このままいったら、またかけるというカードを使いますよ」と是非言ってほしい。「期限を切って」ということについては、我々はまだ「いつまで」ということで表で要求をしていませんが、官房長官も「常識的に考えて年内」とおっしゃっているわけです。
 7月から調査が始まっているわけですから、年内と言うことは半年になるんです。1年がめどだとすると、「半年もかかって1回目の通報もできないのであれば、そもそも拉致について口約束で調査をすると言ったけれど、調査をしてないんじゃないですか」と。「だから拉致に関してかけていた制裁の3つを解除したので、それは戻さざるをえませんよ」と言うのは全然無理なことではないと思っています。
 飯塚さんらと相談をして、具体的な期限を書いた申し入れをしたいと思います。また我々として、今の国連の状況も含め、年内は動かないかもしれないが、1月に何か仕掛けてくるかもしれないことを想定し、「1月に何も出さなければ、安倍政権でも日本の世論に抗しきれなくなって制裁を戻す可能性が出てきたんですよ」ということを示すべきではないかと思っています。
 だから、まだ負けていないと思っています。1回チャンスが来ると思っています。そのために、でき得る限りの情報を整理し、対策本部に集めて、対策本部で北朝鮮に漏れないようにしっかり管理していただきたい。また我々は民間として、全員帰ってこない限り解決にはならないという世論を盛り上げていくべきだと思っています。
 以上です。あと、島田さん、惠谷さんにコメントしていただきます(拍手)。


  
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