日朝交渉をどう見るか?東京連続集会82 全報告
◆リストを出せという交渉にマスコミを連れていくとは
しかも、国家安全保衛部の副部長と称する徐大河なる男が本物かどうか分かりませんが、いかにも田舎のおっさんくさい男でした。国家安全保衛部というのはナチスでいうとユダヤ人大虐殺をやったSS、あるいはそこから派生したゲシュタポという政治警察があります。
従って、こういう男と握手するというのは、SSのトップで大虐殺をしながら動物愛護運動のトップもつとめたハインリッヒ・ヒムラー、こんな奴と握手して、そして伊原さんは「お会いできて嬉しいです」とカメラの前で言ってしまいました。
誰に握手したかというと、実行部隊の副部長だと自分て言っている人にそんなことを言ったら、「一体日本はどうなっているのか」、「大虐殺の実行部隊長と握手して嬉しいと言っている人が、国連で北朝鮮人権問題を提起しても誰が相手にするのか」ということになる。まさに日本の信頼性が突き崩されるのです。
さらに問題だと思うのは、国連決議案の共同提案者であるEUの人は、国連の場で結構主張していますが、日本からの発信がピタッと切れています。これはどうも、北朝鮮との協議が進んでいるから国連での非難決議については、ちょっと黙っておこうという態度を日本が取りつつあるのではないか。まさに北朝鮮の思うつぼで、とんでもない話です。
それから増元さんが言われたような、武貞先生とか小此木さんとかは、「北朝鮮に政府代表団を送らなかったら交渉が切れてしまう」と。まさに彼らは北朝鮮に行って、そう言われてきたんでしょう。「政府代表団を送らなかったら切れてしまいますよ」と。
もし北朝鮮側がそういうことを言ったとしたら、それこそまさに、「これは罠だな」と考えなければいけない。現に、第1次小泉訪朝の場合、田中均氏が北朝鮮と交渉をやっていましたが、完全に秘密でやったわけです。
あるいは横田夫妻が孫のウンギョンさんとモンゴルで会いましたけれど、誰も分からず、全く水面下で実質的な話を進めていたのです。だから本当に実質的な話をする時には、実際に拉致被害者がどうなっているのか、リストを出せというような時は、北朝鮮側の方から「秘密でやろう」、「メディアなんか絶対連れてくるな」と言うはずです。
ところが政府代表団に、「連れてきてくれ」と、産経新聞まで「連れてきてくれ」(笑)ということは、これは明らかに宣伝戦をやろうというのが見え見えな猿芝居です。それにまんまとひっかかった。
増元さんは「ピエロだ」とおっしゃいましたが、ピエロというのはアホな振りをしながら、次の舞台までをしっかり作っていくという立派な芸人なんです(笑)。日本の場合は、完全に猿芝居の猿扱いにされて、何をしてたのかなという感じです。