救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

日朝交渉をどう見るか?東京連続集会82 全報告



◆追加制裁はまだまだできる

 制裁に関しては、解除したものを元に戻すというだけでなく、追加制裁の余地はないという人もいますが、そんなことはありません。例えば、送金の禁止。今は送金を報告すればよく、送金自体を禁止したことはありません。
 それから北朝鮮船舶が入港する時に、第三国の船で北朝鮮に寄った船も法律上止められるのに止めてない。あるいは、総連の人の再入国禁止は副委員長クラスだったのを解除したわけですが、もっと下の人まで再入国禁止にすることができる。
 政府の中では、少なくとも上位30人くらいは再入国禁止にできる、裁判をやっても負けないと言っていた人もいました。あるいは法執行制裁を強化するとか色々追加制裁のやり方があるので、そういうものをカードにしながら、本当の意味での「行動対行動」をやるべきだと思っています(拍手)。
西岡 カービー委員長は本気なんですね。もう委員長の任期は終わったわけです。それなのに、拉致対策本部が9月に、ジュネーブの国連本部の建物の中で、日本政府主催の拉致のシンポジウムをやったんです。
 そこに、たった10分くらいの発言時間だったと思いましたが、オーストラリアから来てくれて、今でも覚えていますが、カービーさん、そしてマルヅキさんは、最後の質疑応答に質問がないので、「私たちはちゃんと報告書を作った。これをどうやって実現するんですか。外交官の皆さんに問いたい」と言っていました。
 それでこの前東京に来て、横田さんたちと会った後、今ニューヨークに行って活動している。本当に北朝鮮の人権侵害はひどいと思ったんです。オーストラリアの裁判官の方ですが、何も知らなかったから、ナチス・ドイツと同じだと本当に思っているんです。そして人類として許してはいけない、と。何の利害関係もないけども言っているんです。
 われわれはあまりにも北はそういう国だと思っているので、新鮮さがなくなっているのかなあと、ソウルで趙甲済(チョー・ガプチェ)さんと話をしたんですが、普遍的価値観に立つそういう人たちに知らせる努力をもっとした方がいい、カービーさんみたいな人が生まれるんだなあと思いました。
 これは事実の力が強いわけです。北朝鮮が言っていることは、「カービーさんは同性愛者だ」と。彼は自分でもそう言っているんですが、そのことは彼の報告書に何の影響もない。そして、「オバマ大統領はサド」と言っている。差別反対と言っている左翼の労働党が今そういうことを言っているわけです。
 そういうことしかできなくなるくらい追い込まれていることは確かですので、国際連携と制裁の圧力で彼らを交渉の場に引き出すということを我々はずっと言ってきましたし、運動方針に掲げてきたんですが、それはうまくいっていると思います。
 戦術的なところでは、島田さんが猿芝居と言ったように色々ありますが、大枠としてはうまくいっていると思います。戦術面では私も不満はありますが、国際連携と制裁の圧力で彼らを交渉の場に引き出すということはできています。
 但し、絶対嘘をついてくる。私の方が金正恩よりよく知っています。だから、そこをどうするかという勝負だと思っていますが、いよいよ本当に正念場が来たと思います。
 主要な被害者は生きているというほぼ確実な情報がありますので、その人たちがあきらめないように頑張ってもらいたいと思います。病気の人もいるようですが、その病気が悪化しないように。
 今年になってから管理が厳しくなっているようです。それは向こうが情報が洩れたら困ると思っているからです。まだ絶対に勝ち目はあると私は思っています。皆さんと一緒に頑張りたいと思います。ありがとうございました(拍手)。

◆12/12国際セミナー

平田隆太郎(救う会事務局長) 12月12日(金)、午後2時から5時まで、参議院議員会館1階講堂で、国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」を、家族会・救う会・拉致議連主催で開催します。北朝鮮が殺してやると予告した一人と張真晟さん(統一戦線部元幹部)が「北朝鮮の内部が今どうなっているのか」について話をしてくれ、西岡さんが「拉致問題の現状」を話して討論することや、どうやって助けられるかの討論などです。奮ってご参加ください。


  
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