救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」全報告



◆77年9月から78年8月の約1年に世界中で拉致

 そのために、組織指導部の権力はないように見えた。つまり党の幹部にはしなかった。軍の幹部にもしなかった。政府の幹部にもしなかった。一番上でも党の第一副部長です。部長は金正日が兼ねている。大部分は副部長で低い。
 しかし、第一副部長が数人いて、軍をすべて掌握する第一副部長、党をすべて掌握する第一副部長、政府をすべて掌握する第一副部長がいて、中央党の組織生活を掌握する第一副部長が何人かいました。そしてそれをすべて金正日にくっつけた。
 そして、その延長線上で、党の工作機関にも組織指導部が行って、金日成時代の工作機関の幹部たちは全部つるし上げた。「今までの対南工作は成果がゼロだった」、「新しい方針を立てる」と言ったのが76年です。
 76年に、今まで南朝鮮に縁故がある人間を使って行っていた工作は全部だめだとして、北朝鮮社会のエリートを長い期間教育して工作員にすべきだと。その工作員の条件の一つが現地化だった。日本に行ったら日本人に化けなくてはならない。ヨーロッパに行ったらヨーロッパ人に化けなくてはならない。
 また韓国と北朝鮮は異質化していますから、韓国に入るには韓国人に化けなくてはならない。そのための教育をしろ、と。そして「現地人の教師を連れてこい」、あるいは「現地人を洗脳して工作員にしろ」ということが、金正日の組織指導部体制のもとで決められた。それが1976年です。
 ここで何回も言いましたが、76年に命令が出た後、77年、78年の2年間に世界中で拉致が起きています。政府認定の17人の内、よど号犯が拉致した3人と原敕晁さんを除く13人はこの時期に拉致されています。特に77年9月から78年8月の約1年に集中しています。
 世界13か国の内、アメリカ人の拉致を除いた12か国はみんなこの時期に拉致されています。韓国は長い間拉致されていますが、それ以外の国、ルーマニアも、タイも、マカオも全部この時期です。
 そして拉致もしたのが組織指導部です。しかし、それを表面には出さないようにしている。しかも、あたかも親孝行で父親を崇拝しているように外向けには見せながら、実は父親から権力を奪うというのが70年代後半から80年の第6回大会以後ほぼ完成した。

  
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