国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」全報告
◆国連が人権弾圧の中心機関としたのが国家安全保衛部
島田洋一 今年の2月に国連北朝鮮人権特別報告者が出した報告も、国連決議でも、北朝鮮の国家安全保衛部が人権弾圧の中心機関で、解体すべきと書いています。日朝協議で北朝鮮の代表の徐大河という一つ星(少将)の男は、国家安全保衛部の所属と名乗っています。
その弾圧機関の男に対し、カメラの前で、伊原外務省局長は、「お会いできてうれしいです」と言っています。これは極めておかしい。首相が叱責すべきだと思います。
もう1点、日朝協議の場で、日本側から、「墓参の国家事業化を考えている」と言ったそうです。拉致が動かない限りびた一文お金を出さないと。もちろん見せ金として言うのならいいですが、外務省は、「拉致問題を進めるためにも、墓参や遺骨にお金を出した方がいい」という進言をしかねないので、安倍首相がよく見て、退ける必要があると思います(拍手)。