国際セミナー「日朝拉致協議の遅延をどう打開するか」全報告
◆報道は日本側に立って北朝鮮に知らせてほしい
浜本七郎(浜本富貴恵さん兄、家族会副代表) 唯一の帰国した家族です。北は自分勝手な都合で、我が国に土足で入って、主権を犯し、家族を拉致したということは間違いなく妹は生き証人で、福井県で暮らしています。
ネットを見ると、家族会は圧力団体ではないかとも言われます。実を言うと、私たちにとって、家族が帰ってこないと解決にはならないんです。それで、素人である我々が北朝鮮に乗り込んでいくというわけにはいかない。
これはやはり国が責任をもってやるべきで、私たちは外務省などに要求をする。もっと強く返せと言っていかなければならない。
平和な日本で拉致は初めての事件でした。初めて行ったことは、政府にとって、我々にとって、国民にとって、どうしていいか分からないという初めての経験でした。
37年の長い時間が経っていて、未だに解決できない。これには国に大きな責任があると。これは政治家にも大きな責任があると思います。その中で、皆さんが私たち家族会を後押しして、それで圧力団体と言われます。本当は違いますが。しかし、否は北朝鮮にあり、私たちにあるわけではないんです。
先ほど島田洋一先生がNHKのことを言われましたが、一言言いたいのは、マスコミの皆さん、どっちの味方ですか(拍手)。マスコミの方は優等生なんですね。そして平等に扱おうとする。日本側の意見を集めて、国民に情報を提供しなければならない。私はそう思います(拍手)。そういう意味では、我々家族会には全く否がないんです。北朝鮮に否があるんです。
ニューヨークの国連で、人権問題について会合がありました。国際刑事裁判所に付託するよう適切な行動を取るように、ということです。北朝鮮の人権問題を議論する会合に北朝鮮の代表が出席するのは異例で、圧力を強める国際社会への強い反発と思われます。
北朝鮮は、(国内の)人権問題に対して、でっち上げだと反発していますが、強い反発をするほど、嘘を言っていると言っているようなものです。
そういうことも含めて、マスコミももう少しつっこみを入れて報道していただきたいと思います(拍手)。
年内に回答がなければ、有無を言わさず(解除した)制裁をもどす。さらに、ヒト、モノ、カネの流れをゼロにするしかないと思います(拍手)。それが、北朝鮮が家族を返さざるをえないことになると思います。ありがとうございました
(拍手)。