救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の内部状況と拉致問題の現状‐東京連続集会83 全記録



◆イスラム国も北朝鮮も非道な国

 今回のイスラム国の人質事件は、皆さんも関心を持って見ておられると思いますが、湯川さんが拘束されたのは去年の8月、後藤さんが拘束されたのは10月です。何か月の期間があったんでしょう。その間日本政府は、ヨルダン大使館が一生懸命やっているとは言われたでしょうが、72時間という期限を切られて、報道もお二方の安否を気遣う報道になった。政府も命が最優先と、総理も明確に言うようになった。
 しかし、数か月の猶予があったにも関わらず、その中で報道もどんどん下火になってしまった。拉致もおんなじです。30年も、40年もかかって何にもできていないということです。
 中国もアメリカも、今回のイスラム国の措置について非常に非難をしています。でも皆さん、よく考えると、彼らはイスラムの領域に入って拘束されました。北朝鮮は日本の領土から国民を拘束していたんです。しかも彼らは、「死んでいる」と言っているんですよ。彼らが「死んでいる」と言う以上、彼らは日本人を惨殺したということです。このことをもっと報道は言うべきじゃないでしょうか(拍手)。怒りを北朝鮮に向けるべきだと私は思います。
 イスラム国が非道な国であると同時に、北朝鮮も非道な国なんだと。中国が安保理で反対できないような状況を作らなければならない。北朝鮮は日本から連れていって、そして「死んだ」と言っているということは、「お前らは日本人を、カメラの前ではないけれど、惨殺したんだぞ」ということを日本人に突きつけなければならないのではないでしょうか。
 そして、怒りをもっと前面に出してもらいたいんです。日本人は戦後70年、怒ることをやめました。だから今の状況があるんでしょう。外交もそうです。外交は無力です。被害者の家族は本当に無力な思いをさせられる。12年も外交努力をしましたと言っても、何の成果も出ていないということは、外交力がないということです。これが本当に残念です。


  
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