救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮の内部状況と拉致問題の現状‐東京連続集会83 全記録



◆「円滑を主として、曲げて彼の意に従順するときは、軽侮を招く」

 私は、座り込みの最中に、小野課長に申し上げました。私の故郷の偉人である西郷隆盛、南洲翁はその遺訓の中で、外交関係について、こういっています。「正道を踏み国家を以て斃るるの精神なくば、外国交際は全かる可からず。彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順するときは、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん」。この言葉を100年以上も前に、偉人が言っているんです。外交とはこういうものだと。
 日本が円滑だけを望んで、曲げて相手の意に添うような形で交渉をするようでは、結局は侮られて、最終的に敗れて、日本という国はなくなるんだ、ということを言っていると思います。その精神を持って外交をやらなければいけない。それを伝えてきましたけれども、今日本人も、もう一度覚悟を迫られるんじゃないでしょうか。
 イスラム国は、後藤さんの殺人の後に声明を出して、「今後も日本人を狙う。いかなる所でも、日本人がどのようなことになろうと」と言っています。ということは、今後テロの標的になるかもしれない。それに怯えるのかどうかです。怯えて萎縮し、「彼の意に従順する」ことでいいのかどうか。その覚悟を日本の国民の皆さんが、今年迫られるかもしれない。
 さらに西岡さんの方が詳しいですが、韓国問題というか、朝鮮半島問題というか、韓国軍の問題があります。2015年、アメリカ軍から指揮権を韓国軍に移譲される時に、北朝鮮が「窮鼠猫をかむ」で、今後どのようなことになるか私たちはもう少し考えなければならない時期にきているのでないでしょうか。
西岡 それは延期になりました。
増元 それはよかったです。私は、姉を返さない北朝鮮を決して許しません。絶対に許しません。こんな状況で国交正常化をするとか、朝鮮総連のビルの転売を働きかけた山口という国会議員の言によると、「日朝の友好関係を考えて」と言っていましたが、何を言っているんだという思いです。日本人を拘束しておいて返さない北朝鮮となぜ友好関係を持たなければいけないんだ。これこそ今、怒らなければならない時じゃないですか。そういう声が上がらない。
 国会の場でも今日、イスラム国の問題に関して、人道支援をしたからこの問題に発展したと。何を言っているんだと。これまで拉致問題に関して、国会で質問していない党が、そのような質問をしているわけです。ではあなたたちは拉致被害者を助けるために何をしたんだ。国会でどういう論議をしてきたんだ。全くしてこなかったにも関わらず、いまそれを政争の具にしているじゃないか。これが今の日本です。残念ながら。これを変えるのは私たち国民です。こういうことをもっと拡散しなければならない時期になっているのではないでしょうか。
 私は、本当に今の現状は残念です。でも、動かさなければならないと思っています。私は自分の身を傷つけることは絶対にしたくありません。私のできる限りのこと、座り込みなどはいつでもやります。最終的にはハンガーストライキをやるしかないかもしれない。その覚悟でやらなければいけないと、去年の日朝協議の推移を見ながら、自分の中で決意をしています。
 国民の皆さんにも、是非覚悟を持ちながら、今後の日本という国のあり方を考えていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。


  
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