救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

「最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」全報告



◆「朝鮮総連の競売を取りやめてくれ」と北朝鮮筋が接触してきた

松原 仁 拉致問題の解決のために、今日もたくさんの方々にお集まりいただき、そのみなさんの力で、何としても早期の解決を一緒になって、オールジャパンで頑張っていきたいと思います。
 4点申し上げたい。
 1点は、我々がもう1回、明快に認識をしなければならないことは、私たちが何回か米国に行って国務省関係者と話した時に、アーミテージ氏(元国務副長官)が、「拉致は現在進行形のテロである」と。
 今、IS,イスラミック・ステイツという問題があるが、あそこが現在進行形のテロを犯しているのならば、北朝鮮による日本人拉致問題は今も続く、現在進行形の拉致であり、テロであり、このテロを行っている国を我々は許すことはできない。彼らは今、進行しているテロをしているんだということを、我々はもう1回怒りの根底にもたなければいけないと思っています。
 2つ目。今、古屋さんからいいお話がありました。拉致の解決は圧力がなければ解決しません。私がこの場所で何回も言っているように、かつて米国のブッシュさんによる「北朝鮮悪の枢軸」発言があって、北朝鮮側は極めて冷や汗をかき、米国の圧力、脅しによって拉致被害者5人が日本に帰国することができたわけです。
 そういった圧力がなければ北朝鮮は対話をしません。張成沢という、まさに中国の代貸のような北朝鮮の政府高官が一昨年処刑され、中国の北朝鮮に対する圧力が高まる中で、北朝鮮は12年前と同じような状況になり、拉致の問題を含め議論しなければならない環境に追い込まれました。
 それから約1年半が経過して、張成沢ショックは、中朝間ではあの時よりは収まっているかもしれない。時間が経てば経つほど、拉致問題に関する強力な圧力は減ってしまう。その中で古屋さんが言うように、米国において再び北朝鮮はテロ国家であるという決議が上がれば、これはブッシュさん以来の強力な圧力になる。
 そして中国の張成沢処刑による圧力とダブルになって、拉致問題に対して彼らが対話をせざるをえない原点になると思っています。
 こういう動きに対しては、党派に関係なく私も応援したいと思うし、今日皆さんと一緒になって、米国が同盟国として、北朝鮮に対して強い決議を上げることに期待し、また行動しようではありませんか。宜しくお願いいたします(拍手)。
 3点目。このストックホルム合意。ここまで不誠実な北朝鮮の態度があった時に、ストックホルム合意に関して、私たちはどのようにしてこれを否定というか、棚上げというか、「違うんだよ」と言う。今日安倍さんがここに来て、強いメッセージを出しましたから、彼らも理解しているかもしれません。
 しかしこれは、外務省も分かった上で、ストックホルム合意に関しては、徹底的に「そういうことなんだよ。違うんだよ」と北朝鮮側に言う必要があると思います。
 4点目。私が拉致問題担当大臣の時に、北側が私に様々なルートで接触する時に、彼らが言いたいことは1点でした。「朝鮮総連の中央会館をなんとかしてくれ。競売を取りやめてくれ」と。「日本は三権分立だからできませんよ」と言っても、「本気で拉致を解決しようと思うならできるはずだ」と。こんな議論があったわけです。
 私は、彼らにとって、彼らの様々な面子、また彼らの実態から見て朝鮮総連がそこにあるということが彼らにとって大きなポイントです。逆に言えば、これは司法が三権分立の中でやることではあるけれど、この部分は日本にとって大きな切り札だと認識しています。
 翻って今どうなったか。今、中央会館は競売でグリーンフォレストが買って、現に今、競売期間中も含めて、朝鮮総連が活動している。国の資金を使ったあの銀行の問題を含め、整理回収機構が今600億円を超えるお金をまだ回収していない段階で、誰がどう考えても一杯食わされた話になっている。許せないと私は思っています。
 私は先般、質問主意書を出しました。例えば朝総連の中に様々なビデオカメラがある。生活に最低限必要というものでなければ、全部回収機構が差押えすることができるわけです。それぐらいのことをやって、徹底的に揺さぶっていかなければ、彼らは今収まったと安心しています。
 安心させてはいけない。私はチェックは必要だと考えています。朝総連をあのグリーンフォレストが買った。そしたら50億円の抵当権を、事実上朝総連の管理下になる白山の出版会館が付けています。事実上、朝鮮総連が再びロンダリングをして、あの会館を取り戻したような図式になっている。おかしい。
 私はこのことに関しては、あらゆる法的手続きを取りながら、日本はそんなに甘くないぞというメッセージを北に伝えなければいけないと思っています(拍手)。
 最終的には、政府の力強いリーダーシップ、外務省の気合の入った交渉、また古屋さんを中心とする議員外交にゆだねるわけですが、我々もオールジャパンで協力する。もう時間がないんです。共に気合を入れて、取り戻すために行動して行きましょう(拍手)。
櫻井よしこ
 松原さんがおっしゃった朝総連問題は本気で考えなければならないことだと思います。次に、公明党拉致問題対策委員長の上田勇さんにお願いいたします(拍手)。


  
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