「最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」全報告
◆拉致されて数十年、どうして取り戻せないのか
平野フミ子(増元るみ子姉)
みなさんこんにちは。
とうちゃーん。そこに坐ってるんでしょ。まだるみ子は帰っていないんだよ。ごめんね。
上の方の席が少し空いています。その席には多分、父の魂、そして家族に会えなくて逝った家族、親世代、そして草創期から頑張ってくださった救う会の人たちが。つい最近は救う会福岡の辻さんが亡くなられました。本当に草創期から一生懸命しておられました。そして新潟の馬場吉衛先生、埼玉の古藤さん。そして特定失踪者のご家族も亡くなっていらっしゃいます。その方々の席だと思います。
空席になっていたので私は寂しいなあと思っていたんですが、でもその魂が座っていると思ったら、心強く感じました。
とうちゃん、待っててね。ここにたくさんの心ある人たちがまだまだ私たちを支えてくださっております。本当にありがとうございます。
5人が帰っていらして、もう12年経ちました。家の父は、その2日後に亡くなりましたから丸12年経ってしまいました。
そしてその後、中山恭子さんだったと思います。普通にお話しさせていただいたことがあります。私の妹るみ子は、他の拉致被害者は、どうなるんだろうか。中国残留孤児みたいに、50年も、60年も経ってから帰ってくるんでしょうか。もうそこに家族はいなかったということにならないだろうかと私はつぶやいたことがあります。本当にその時の気持ちです。
でもあれから12年経ってしまいます。拉致被害から38年経ちます。本当に40年。最初の拉致からすれば50年、60年経っているんです。本当にどうして取り戻せないんでしょうか。不思議で、不思議で、しかたがありません。
本当に国会議員の先生たちが、自分の子どもが、孫がこのようになったらという強い気持ちを持って北朝鮮に戦いを挑んでいただきたい。そのように考えます
(拍手)。
最後に一言。安倍総理。もう飛行機の中でしょうか。どうぞお願いですから横田夫妻、有本夫妻の期待を裏切らないでください。本当に信じて、信じて、信じているんです。どうぞお願いいたします。
どうぞ横田夫妻、有本夫妻にめぐみちゃん、恵子さん、そして私の母にもるみ子を抱かせてください。お願いします。今日は本当にありがとうございました
(拍手)。