北朝鮮に未来を描かせないためにやるべきこと‐東京連続集会85 全記録
◆国際社会は核・ミサイルで制裁、日本は人道・人権でも制裁
西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授) ありがとうございます。今国際社会についての訴えについてまとめていただきましたが、最後の点が非常に重要だと思います。つまり、拉致を含む人権問題で国際社会は北朝鮮に制裁をかけるべきだということを強く言いましょうということです。
世界は北朝鮮にずいぶん制裁をかけています。基本的には国連の安保理決議に基づく制裁です。安保理事会の決議は何を理由にしているか。核実験とミサイル実験です。それを理由に、ぜいたく品と軍事関係の物の貿易を禁止しています。あとテロ資金の移動の禁止などです。
日本はこの制裁をもちろんやっていますが、これに加えて拉致問題があるので、人道支援さえ止めています。すべての貿易を止めているのです。すべての船の入港も止めています。そこで国際社会に対して日本のところまで一緒に上がってきてほしいということです。人権を理由に一緒に制裁をしましょうという訴えをされたということです。
そのことも含めて先生にお聞きしたいのは、北朝鮮は「このまま圧力をかけ続けると交渉はできなくなる」と脅してきましたが、安倍総理は逆に、「拉致が解決しなければ未来を描くのが困難だと認識させる」と言い返しています。
民主党の立場から、その安倍総理の発言をどう評価するか。私は多分同じ気持ちだと思いますが、その場合に、具体的に、未来を描かせないことが日本にできるのか、そのためにオールジャパンで何をすべきなのかです。