北朝鮮に未来を描かせないためにやるべきこと‐東京連続集会85 全記録
◆拉致工作員の協力者の逮捕を
本間 勝(田口八重子さん兄) 皆さん、いつもありがとうございます。
今日の5月21日というのは、八重子の兄であり、私の兄でもある飯塚進の命日なんです。昨年の今日、鳥取県の奥大山まででかけ、その過程では拉致被害者救出に向けて署名運動かたがた廻っていたということです。奥大山の国民宿舎に夜の8時頃着いた時点で、心筋梗塞を起こして逝去してしまった日に当たります。
八重子に会わずにあの世に逝った悲しみ、苦しみは当然私たちが共有していることなんですが、本当に残念で、早く八重子の救出ができていればと。
今年は世間的には、いつ北朝鮮が崩壊しても不思議ではない。あれだけ金正恩が自分の側近を粛清して、どんどん協力者を公開処刑しているわけです。だから金正恩自体は周りを信じられない。そんな国が存続するわけはありません。
先ほど渡辺先生がおっしゃっていましたが、崩壊した国は当然主権がないくにですから、そこにどんどん踏み込んでいって救出する段取りをすればいいのではないかと思います。
朝鮮半島では韓国が一番かかわりを持った国ですが、韓国がどう言おうと、邦人を助けるには私たちが行動しないと助け出せないはずなので、色々手段を考えているとは思います。逆に、北朝鮮の人民がそこの国にいられなくなって逃げてくるような時に、日本はどう対処するのか、早急に真剣に考えていかないといけないと思います。
先ほど兄も言っていましたが、朝鮮総連という在日の組織は、「百害あって一利なし」という組織なんです。この組織が逃げてきた朝鮮の人たちを、組織でどう利用して日本の中を混乱させていくか。そういう心配も出てきます。
そうは言っても、朝鮮人がたくさん逃げてくれば、当然朝鮮語を話す人は総連に頼らざるをえないと思います。そうなるとあまり喧嘩もしていられない。そういうことまで政府は真剣に考えているのか。
どれだけ逃げてくるか分からない。その人たちをどこに収容するのかはもう決まっているのか。いつでも対処できるのか。それは見えてこないことなんですが、わが国としてはやっていなければおかしいことの一つです。
拉致被害者がどこにいるかも分からない現状、これを北朝鮮の宋日昊大使が言っていたことでは、「平壌に来れば特別調査委員会の徐大河委員長にいつでも面会して詳細は聞ける」という話しで、伊原局長が行きましたよね。ならば現状を聞けるパイプがつながっていなければおかしいのですが、そのパイプはどうなったのか。それは伊原局長の報道の中で私が聞きたいことの一つです。
そういう風にどんどん対話、交渉していかないと、日朝交渉は進まないと思います。外務省でパイプができなければ、議員外交で先生方に頑張ってもらいたい。結局、国政に携わっている議員が頑張らなければ、安倍総理だけでは。安倍総理が動くということは、もう段取りができていて、総理が行けば解決する、連れてこられるという段階ですから、それまで総理は動けないと思います。
ならば議連の先生方にもっと活動してほしい。但し、親北と言われる議員の先生もたくさんいる。そういう先生が行くのは危険なんです。なぜなら北の宣伝工作にしか協力しないのですから。日本人を助けることに集中して活動してこない。北朝鮮の言われるままに日本で宣伝工作する。それではいけない。
本当に力のある人が行く。中山恭子先生がもう一回頑張って、やってもらいたいし、そういう人が大臣経験者にもいるわけですからやってほしい。
国内的には、拉致の工作員の協力者の逮捕。八重子は埼玉県川口市に育ったんですが、警察が、川口の中の特定失踪者で国連でも頑張った藤田隆司さんの兄の藤田進さん、この人の拉致の経過を再捜査すれば協力者が出てくると思います。なぜ捜査できないのか。
足立区の総連系の西新井病院が今でも現存しています。拉致される過程で、そこで麻酔を打たれて何週間か隠されていたんです。家宅捜索すれば、病院の実態も出てくるし、関わった人たちもまだいる筈で、そうすれば他に波及していくと思います。
長年月日が経ってしまいましたが、捜査を強力にやれば、これはまずいということで、早く解決させなければ在日の人にも被害が出るということを北が分かるわけです。そうすればこれはほおっておけないということにつながって、金正恩が拉致被害者を早く解放することにつながると思います。
今あらゆる手を打たなければ、今年中には解決できませんよ。ストックホルム合意からまもなく1年です。どんどん行動できるものは行動する。制裁も強化していく。どんどん行動してほしいということを安倍総理にやってほしいと私は訴えます。以上です。ありがとうございました(拍手)。