「特別調査委員会」1年全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会全記録
◆具体的な行動を引き出すために、ありとあらゆることをやる
山谷えり子(拉致問題担当大臣)
皆様こんばんは。激しい怒りと、強い寂しさを持ってお集まりいただき、そして拉致問題の解決のために日頃お力をいただき誠にありがとうございます。
長きにわたって閉ざされていた日朝協議の場が、思い扉が開きました。しかし、1年経っても結果を出せておりません。先般は北朝鮮から、調査に関して、「今しばらく時間がかかる」という連絡がありました。誠に遺憾に思っています。
7月9日には、家族会・救う会の皆様に外務省と拉致対策本部からご説明をさせていただき、家族の皆様から本当に辛いお気持ち、戦ってほしいという声をいただき、重く受け止め、結果を出すために戦い抜いてまいります。
総理からは、岸田外務大臣と私に、「北朝鮮から具体的な行動を早急に引き出すための働きかけを強めろ」とのご指示がありました。働きかけを強め、今後の対応を判断していきたいと思います。
日本政府の強い働きかけにより、国連に、北朝鮮の人権問題と拉致問題を調査する委員会を立ち上げてもらい、昨年2月、400ページ近い報告書が出ました。多くの国際機関、また国連の大使、国連関係者がそれを読み、国連の昨年末の総会では、この問題解決のために北朝鮮の責任者を国際刑事裁判所に訴追せよという文言を含む強い決議文が、賛成116、反対20か国で通りました。
北朝鮮の人権問題、拉致問題の解決を実現させるために、先月、6月23日には、ソウルに国連の現地事務所が設立されたところです。国際社会、国連に、この問題解決のために連携して結果を出そうという気運がこれまでになく高まっています。
日本政府は、安倍内閣は拉致問題の解決を、最重要・最優先課題としています。拉致は北朝鮮による国家犯罪です。日本への主権侵害であり、残酷な、残酷な人権侵害です。一日も早く全員被害者を救出、帰国させなければなりません。そのために、ありとあらゆることをやっていきます。
本日、議連からは要請書をいただきました。今日の緊急国民集会の模様も含め、総理に報告します。また近々、与野党の連絡協議会の場も開きたいと考えています。具体的な行動を引き出すために、ありとあらゆることをやっていきます。
全員の救出のために戦い抜きますので、皆様の一致団結した心が背中を押していくわけですので、どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。