「特別調査委員会」1年全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会全記録
櫻井よしこ ここでご家族の皆様方に壇上に上がっていただきます。
私たちは、ご家族の皆様方の気持ちを、繰り返しうかがってきましたが、どんな時もその言葉に本当に深い思いが込められていると思います。聞くのもつらいような気がしますが、ご家族の皆様方の声を聞いて、その思いをもう1回受け止めて、拉致解決のための力の源泉にしたいと思います。横田さんから宜しくお願いいたします。
◆早く顔を見たい
横田 滋(横田めぐみさん父、家族会前代表)
国会議員の皆様や官庁の皆様のお話を聞きますと、大変熱心にやっておられることはよく分かります。我々としては、早く被害者の顔を見たいのです。交渉組織の問題なども議論されましたが、我々には権限はありませんが、関心を持って見ています。
何月ごろとか年末という話もありました。昨年も動くのではないかという話がありましたが、夏が秋になっても、年末になっても動きはありませんでした。しかし、中国で何回も交渉はしているわけです。しかし終わってみたら何の進展もなかったということでした。
やはり、期限を切るとか、もっと強く出ないといけないと思います。被害者の親の世代は、(妻の)早紀江が一番若くて79歳、次に私が82歳です。しかも親が二人そろっているという家族もあまりいなくなりました。だから、早くやらないと、せっかく帰ってきたのに親族は誰もいないということにもなりますので、できる限り短い期限で向こうを納得させる、これをしていただきたいと思っています(拍手)。