「特別調査委員会」1年全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会全記録
◆拉致被害者家族はいつも重たいものを背にしている
平野フミ子(増元るみ子さん姉)
みなさんこんばんは。私はるみ子の笑顔を見たくて運動しています。一日も早く、るみ子笑顔が見たいんです。
残念ながら5人が帰ってからもう13年になります。諸先生のお話を聞いている時、12年前のことを思い出しました。小泉さんが行かれて、「5人生存8人死亡」という結果を聞いた時、そして小泉さんが私たちと面会された時。私たちは本当に小泉さんにつめよりま
した。その時のことを鮮明に覚えています。あの後、外務省の方が北朝鮮に行って色々なお話をされましたが、その時もやっぱり期限を切らないで帰っていらしたんです。
やっぱり同じことを外務省の人はするんだな、と。同じ轍は二度と踏まないという言葉がありますが、あんなに頭のいい人たちがなんで期限を切らないんでしょうか。もし自分の家族がそのような目にあったら、一時も待てないはずです。だから、余所事なんだなと思うしかありません。
もうパフォーマンスはいらないんです。行動をしてください。それしかないんです。拉致被害者家族はいつも、いつも重たいものを背にしています。顔もゆがんだりします。皆さんのような心ある人のようないい顔ができないんです。拉致被害者が帰って初めて喜んで迎えられる、笑顔が見せられるんです。
いつも、いつも、私たちには背中にるみ子のことがあります。心の片隅にあります。ちゃんと笑えないんですよ。楽しいことがあっても、心の底から笑ったことがないんです。この40年近く。分かりますか皆さん。
早紀江さんも滋さんもいいお顔をしていらっしゃいますが、心の奥底ではいつもストレスを抱えていて、今にも倒れそうな感じです。どうぞ皆さん、そして政治家のみなさん、横田さん、有本さんたちの期待を裏切らないでください。私たちはまだ戦う余力があります。でも80歳のお三方には、この場を逃すと明日がないと思うような気持ちでいらっしゃると思います。
どうぞお願いいたします。この夢をかなえてください。お願いします。全国会議員の先生がこのことに本気で当たってくだされば、絶対にかなうものだと信じています。本当にパフォーマンスはいらないんです。行動してください。安倍総理、行動してください。お願いいたします。今日はありがとうございました(拍手)。