最終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会報告
櫻井よしこ(総合司会、ジャーナリスト) ただいまより、「終決戦のとき、不退転の決意で全員救出を!国民大集会」を開会いたします。私は司会を務めさせていただく櫻井よしこと申します。宜しくお願いいたします(拍手)。
13年前に5人の方々が北朝鮮から戻ってきました。それ以降、どなたも戻されていません。その間、とりわけ最近は様々な情報が飛び交っています。私たちは何がどうなっているのか知りたいと思います。そして、拉致問題解決の後押しの力になりたいと思います。
その趣旨で今日は、心を一つにして、拉致問題解決に向けての後押しとなるような集会にさせていただきたいと思います。
まず最初に、主催者を代表して家族会代表の飯塚繁雄さんにお願いいたします(拍手)。
◆被害者の帰国だけが目的だ
飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)
みなさんこんにちは。こういった集会が数えきれないほど催されてきましたが、なかなか結果が出ないまま今日になってしまいました。今司会から話がありましたように、2002年9月7日から丸13年経ちました。
その時日朝首脳会談に小泉さんが行ってくれましたが、初めて亡くなった金正日が拉致を認めて謝罪した場面がありました。しかし、その後は全く何の動きもなく、金正日の遺訓、「もう日本人はいない。家族はみんな死んでいる」というのが今現在生きているわけです。ですからこの遺訓をどうやってくつがえすか。これが重要な焦点だろうと思います。
金正恩はこれを受けて、今色々と戦略、戦術を考えていると思いますが、日本との交渉の中で、如何に自らに利益となるようにし、自らの非を出さない、認めさせないためにどうしたらいいか、ということになっていると思います。
そういう中でこの1年を見ますと、日朝で政府間協議が始まりました。当初は我々としてもいい機会が来たということで期待していましたが、結果は全く出ていません。安倍総理を中心とした政府の考えがあっての今の対策だと思いますが、我々が目的にしているのは、今向こうで苦しんで待っている人、あるいはそれを日本で待っている家族に対して、あくまでも被害者の帰国に尽きるんです。
どんな手段、どんな戦略があったとしても、我々としては被害者の帰国だけが目的です。あまりにも長いので、向こうで待っている被害者の方たちも精神的に相当まいっていると思います。日本の家族も精神的、肉体的に限界を超えて、段々亡くなられる方もいます。
そういう意味では、早くこの問題を解決して家族同士が抱き合う日が一刻も早く来てほしいというのが家族全員の重いであり、また国民の皆様も早く解決させろという気持ちの方が多分大勢いらっしゃるのではないかと思います(拍手)。
今、北朝鮮政府の動き、日本政府の動きが相当注目されていますが、施策、分析、対応措置が本当に帰国に結びつくのかということが、かなり強く表れてきています。従って私たちは色々な活動をしています、政府としてこうしていますという話はよく聞きますが、ではいつまでに解決するんですかというのが大きなクエスチョンマークです。
それについては、日本国政府として「いつまでに必ずこの問題を解決させます」という強い意思と、それに伴う措置が不可欠です。期限のない目的、目標は世の中にないんです。しかし拉致問題だけはなかなか期限が切れない。期限が切れないということは解決できないということと同じですよね。
私たちは今も待ち焦がれていて、精神的にまいっているこの時期、そして今年は色々な動きがあり、それに伴う活動、集会、署名活動をしています。これは国民の皆様とともに戦っていくという手段です。それが今、かなりつよくなってきています。
当然ながらこの日本の国民の動きについては北朝鮮が察しています。だから絶対にあきらめてはいないということを強いメッセージとして出していきたいと考えています。近々問題は解決するだろうという私たちの期待、そして被害者の写真に向かって、「もうちょっと頑張って」と。「今国民も、政府も議会も頑張っている。もうちょっとだから我慢してくれ」という言葉が伝えられたらいいなあと思います。
お蔭様で署名も、1134万筆が集まっています(拍手)。これは相当強いカードになるはずです。日本国民の怒りの声が集結しているわけです。今本当に大事な時期です。この時期を何とかみなさんの力で、また当然ながら政府・議会・自治体が一致団結して、この問題を解決すべく集中していただきたいと思います。
今日は総理をお招きしてお話が聞けると思いますが、具体的な話が伺えればいいなと思いますが、私たちはとにかくあきらめ切れないという気持ちが礎になってまた頑張るしかありません。皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。今後とも宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井よしこ
次に拉致議連会長の平沼赳夫さんからご挨拶をいただくところですが、急遽どうしても欠席せざるをえないこととなりました。メッセージをいただいていますので私が代読させていただきます。