北朝鮮はどう動くか-東京連続集会87 全報告
◆拉致問題は最重要課題なのか?大臣人事
増元照明(増元るみ子さん弟) こんばんは。お疲れ様でした。
今回の人事には私は非常に失望しています。これまで「拉致問題は最重要課題」と、総理以下、官房長官もおっしゃっていました。そして総理は、「重要閣僚は代えない」とおっしゃっていました。しかし、拉致問題担当大臣は代えられました。これは、拉致問題が重要問題ではないということを明言したことになります。
これが一番まずいのは、北朝鮮に、「安倍さんも拉致問題はそんなに重要でないと思っているんだ」という思いを抱かせることです。
先日、10日に福岡で街頭署名をした時に、初老の方が私のところにこられて、「もう安倍さんはあきらめたんだね」と言われました。私はそれに対して、何も反論することができなかった。これが今の現実です。
ただ、この日本で安倍さんを批判するということは、できないんですよ。なぜなら歴代総理の中で、安倍さんが一番北朝鮮の問題、拉致問題に力を入れているのは間違いないです。
福田総理の時から、拉致問題担当部署は、「福田さんは一生懸命やっておられますよ」ということでしたし、麻生さんの時も同じでした。民主党政権になっても、「この問題に対する気持ちは本当に強いですよ」と、ずっと言い続けています。結局何もなかったでしょう。
安倍さんが強いのは確かです。それは我々は分かっています。ですから安倍さんを批判するわけにはいきません。この方が代わると、もう絶対に拉致問題は解決しないだろうと思っているからです。
先ほど西岡さんも、本間さんもおっしゃいましたが、飯島参与って何なんですかね。あの方をあの政権に残していること自体が、安倍さんのちょっとおかしいところではないかと私は思っています。
飯島さんの情報源は朝鮮総連だと私は思っています。朝鮮総連がどういう立場で日本に情報をリークするのかは分かっているでしょうが、それをテレビや文書で拡散し、これを許して参与として残している。自分のところだから入れるというのならいいでしょうが。
今回本当に安倍さんが首相官邸直結でやるというのでしたら、拉致問題担当大臣は菅さんが兼任すればいいんですよ。菅さんが兼任して、その下に担当部署を作って、菅さんは忙しいでしょうから、担当部署に責任者を作ってそこでやるんですよ。それが官邸主導で、直結でやる意思表示を北朝鮮に出すということじゃないですか。
そして外務省を交渉からはずす。その官邸主導できっちりと相手と話をする。官僚って皆さん頭がいいから英語もしゃべれますし、朝鮮語をしゃべる人もいっぱいいます。外務省だけが特権を持っているわけではないですから。
そうすることが北朝鮮に対して、拉致問題が日本の最重要課題であるということを明確に示すことになると思うんですが、その手法を取られない。一億総活躍相、女性活躍相、少子化担当相等、色々な部署をまかされて、拉致問題担当相と。どうするんでしょうね。
もっと明確に、北朝鮮に対して、重要課題であることを示すべき人事であってほしかった。代えてもいいですが、そうするならそれなりの意思表示をすべきだったのではないでしょうか。これが私の今の思いです。残念ながら私たちは家族ですから。ありがとうございます(拍手)。
以上