救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

ストックホルム合意から1年半‐被害者救出のために今必要なこと 東京連続集会88 全報告



◆北朝鮮は、安倍発言の後も政府間対話を閉じられなかった


西岡 しかし、拉致の交渉では49対51というのはありえないのです。50人被害者がいたら、50人全員取り戻さなければならない。そこの発想のしかたがちょっと違うのではないかと思うのですが、しかし安倍総理は「だめだ」と言った。「受け取らない」と。それで去年の10月以降局長級の協議が表では開かれなくなったのです。
 しかし、毎月最低1回は、伊原さん、小野さんは北朝鮮と会っています。月1回会う約束をしていたという情報まであります。しかし、話がまとまって上に上げましょうということができない対立があったわけです。
 金正恩は、「拉致のことは後回しにして、それ以外のものを先に出せ」と命令していると私は聞いています。安倍政権は、「それではだめだ」と言った。繰り返し言いますが、4月2日、3日に一山ありました。3月26日に朝鮮総連の議長の自宅を家宅捜索した。4月2日に、北朝鮮がそのことと、国連に拉致問題を持ち込んだことを理由にして、「このままでは政府間対話ができなくなっている」と。
 日本側は、「重い扉を開いた」ことが業績だと言っているが、「じゃあ退席するぞ」と言って脅してきた。4月2日というのは、彼らも揺さぶりで選んでいました。4月3日に安倍総理が家族と会うことが発表されていました。4月2日に通報してきましたから、4月3日の朝刊に大きく出たんです。「北朝鮮、政府間対話を断絶か」と。
 その時総理が、「そんなこと言わないで下さい。対話しましょう」と下手に出るのかどうか。我々はそれを見ていたんですが、テレビカメラの前で安倍総理は、「拉致問題が解決しなければ北朝鮮は未来を描くことが困難だと認識させなければならない」と。自分で原稿を読んでいましたから、これは絶対カメラの前で言わなければならないと思って、あのタイミングで言い返したんです。
 本来なら、「主体思想」の国ですから、「他国の首相が我が国の未来について云々するのはけしからん」と言って非難しなければいけないのに、安倍非難が出なかった。その後も、月1回のペースで交渉が続きました。つまり彼らは政府間対話を閉じられなかった。

  
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