国際セミナー「日朝拉致協議をどう打開するか」報告
◆二番目の失敗は張成沢処刑
金聖●(自由北朝鮮放送代表) 権力の座に座った金正恩の二番目の失敗は張成沢(チャン・ソンテク)処刑です。金正日から最高権力を相続した若輩金正恩は、自らの体制確立を助けた叔母の夫張成沢を処刑することで人間としての良心と道徳を投げ捨ててしまいました。
金正恩の指示によって北朝鮮の労働新聞は12月9日1面で張成沢逮捕のニュースを伝えました。新聞は張成沢が粛清された理由について「最近党の中に潜んでいた偶然分子、異色分子が主体革命偉業継承の重大な歴史的時期に党の唯一的領導を去勢しようとして分派策動により自分たちの勢力を拡張してあえて党に挑戦して立ち向かう危険千万な反党、反革命的分派事件が発生した」と明らかにしました。
以後12月13日付新聞は、「12日張成沢を処刑した」明らかにして、2面に裁判を受ける張成沢の姿が入れられた写真も掲載しました。また、新聞は張成沢が処刑された核心理由が「軍隊を動員した軍事政変を試みた」と明らかにしました。
あまりに迅速にそして虚しく終わってしまった張成沢処刑事件を見て、北朝鮮住民たちは「このように血も涙もなく冷酷なのが人間のすることなのか」といって金正恩を非難しました。幹部は幹部で、金正恩とともに歩む自身の未来を恐れて金正恩との間に見えない心の壁を積み上げました。
一方、国際社会は金正恩といえば、「性情が短気で冷酷で暴悪なのが明らかだ」という評を下しました。
張成沢処刑を前後して金正恩は気に入らない人々を容赦なく処罰、処刑した。そこには総参謀長李永吉(リ・ヨンギル)、人民武力部副部長金チョル、人民武力部長玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)、崔龍海(チェ・リョンヘ)など100人余りが入っています。
(●=王へんに文)