国際セミナー「日朝拉致協議をどう打開するか」報告
◆独裁政権の打倒と自由統一こそが北朝鮮問題解決の最優先課題
金聖●(自由北朝鮮放送代表) 金正恩はもう少し失敗を繰り返さなければならず、韓国と国際社会はこのような「幼い」金正恩の失敗をもっと誘発させなければならなりません。張成沢処刑などによって執権初期のいらだちと無邪気だった姿から脱した代わりに、昨今の金正恩の顔には傲慢と熱情があふれ出ています。
ちょっと見ると自信のように見えますが、北朝鮮住民たちが顔をそむけていることと、権力上層部の仮装された忠誠心による狂気でしかありません。このような狂気は自然に失敗を呼び寄せ、それが続けば金正恩が北朝鮮住民たちの打倒対象にならないともかぎりません。
金正恩が打倒されれば、今日まで日本と国際社会、韓国が抱えてきたすべての問題にけりがつくということをもう一度強調したいと思います。最後に、今年8月、北朝鮮が犯したDMZでの地雷事件当時、大韓民国国軍が再開した拡声器放送のオープニングコメントを紹介します。
実はこれは現在、皆さんが支援してくださっている自由北朝鮮放送のオープニングコメントをそのまま使ったものなのです。
金正恩は民主的手続きを経て北朝鮮の統治者になったのではない。3代にわたってすべての北朝鮮人民を精神的な奴隷にして、ただ首領の息子だとして「自分も首領にならなければならない」という前代未聞の世襲独裁体制に寄生している者、人民の仇敵であるだけだ。
今日、国際社会が憂慮している北朝鮮の人権蹂躙と核ミサイル開発、テロ、拉致、麻薬・偽ドル札、海外奴隷労働などの全ての問題は金正恩政権の独裁性と関係しています。したがって、我々は金正恩独裁政権の打倒と自由統一こそが北朝鮮問題解決の最優先課題だと信じています。
実はこの内容は、今年4月、ワシントンDCで、西岡先生も参加した北朝鮮自由週間の行事の中で、韓国、日本、アメリカのNGOが集まって出した「ワシントン自由統一宣言」の一節です。
この一節を韓国の国軍は、我々の承認は得なかったのですが、突然拡声器を始めなければならなくなり、原稿もなく、我々が使っているものをそのまま冒頭で使ったものです。それを我々は誇りとしています。
私たち自由北朝鮮放送は、日本政府の「ふるさとの風」の内容を、365日流しています。また、西岡先生と私で、月に4回、毎週15分、拉致問題の現状について放送しています。
私たち自由北朝鮮放送は、これまで苦しい時期もありましたが、日本のみなさんにも支えられてここまで来ることができました。我々は最後まで、日本人拉致問題の解決のためにも努力することをお誓いいたします。ありがとうございました(拍手)。
(●=王へんに文)
西岡 現時点までにご参加いただいた国会議員の先生で出席が11名、代理出席が14名おられます。順不同でご紹介します。
衆議院議員 桜田義孝 先生(拍手、以下略)
参議院議員 滝波宏文 先生
衆議院議員 田畑裕明 先生
参議院議員 山谷えり子 先生
衆議院議員 上田 勇 先生
衆議院議員 青柳陽一郎 先生
衆議院議員 今津 寛 先生
参議院議員 塚田一郎 先生
衆議院議員 長尾 敬 先生
衆議院議員 北村誠吾 先生
衆議院議員 大内英男 先生
西岡 10分間休憩を取ります。