国際セミナー「日朝拉致協議をどう打開するか」報告
◆同胞組織である総連は同胞の意見を聞こうとしない
高忠義(元朝鮮総連活動家) 商工会70周年祈念パーティには、どういうわけか地方組織の委員長が挨拶をしただけで、主要幹部は誰も来ていませんでした。そこで、そこから帰った後、郵便で総連中央本部議長宛にこの提言書を送りました。
それがこれです。封が切られていません。「受信拒否」と書かれています。私の名前を見ただけで、送り返してきたのです。パーティで配ったものを彼らが読んだのは間違いありません。総連の教育機関で働いている私の家族が、そのことで中央本部に呼び出されたのですから。
一同胞の真摯な意見を聞こうともしない。その文書を受け取ろうともしない。これが同胞の組織だと言えますか。「提言書」の最後には、「これ以上、罪を重ねないでください」とまで書いてしまいました。それに対して、何の返答もしないというのは、彼らがその罪を認めたことにほかならないと私は思います。
皆さんはもちろんお分かりのように、組織の中で、そのトップに対して抗議をするというのは非常に勇気のいるものです。そのことによって、それまでの生活基盤を失うこともあり得るからです。
私がもし、北朝鮮でこの文書を配布したとしたら、即収容所送りか銃殺刑でしょう。ここまで書くと、私は自分がとんでもないことをしているのではないかと、ちょっと考えてしまいました。