救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「日朝拉致協議をどう打開するか」報告



◆日本は、韓半島の冷戦の第2の戦場だったことを日本人は知らない

洪●(元在日韓国大使館公使) 韓国には国家保安法があります。これは実は憲法の不可分の一部です。国家保安法を日本社会が無視したのが、日本と韓国の葛藤の遠因です。韓国の状況を分からないで、韓国の憲法である国家保安法を無視しています。では誰がそれを無視するように日本社会を持ってきたのかということです。
 北朝鮮の方は、人間の精神と感情を支配します。それを南にまで拡大したいというのが南北対決の本質です。だから譲歩も妥協もできないのです。
 ここには政治家の方もたくさんおられますが、自民党と共産党の連立政権が組めるものなのか。南北ではそれは難しいと思います。今日一番話したいのはこのことです。
 実は日本は、韓半島の冷戦の第2の戦場だった。このことをほとんどの方が知らないんです。誰が第2の戦場にしたのか。もちろん平壌です。共産主義です。日本には国連軍の後方司令部もあります。
 同時に、朝鮮労働党の、特に拉致などをやった3号庁舎の前線基地、前線司令部が朝総連であることを、朝総連自身も平壌も認めています。朝総連は日本を戦場にしており、韓半島の冷戦の戦場です
 国連軍司令部は、横田基地の中に小さな部屋があります。これは競売にかけられて話題になった通りです。
 つまり、朝総連というのは、南北の第2の戦場で、北朝鮮の主力です。今まで民族団体とか、いじめにあうというイメージを持たれているんですが、実は南北対立の第2の戦場なんです。
 もちろん歴史の反逆勢力です。日本で生き残るために、自分たちの正体を偽装したのに過ぎません。破防法は、朝総連の前身ができた時、その対応として作られたのです。
 一番の問題は、朝総連は日本社会に、自分たちの拠点を作りました。共生関係です。皆さんが朝総連と一体になっている。誰が一体になっていたかは別の専門家が説明すると思います。
 問題は日本の政界と政府当局が深くむしばまれて、影響を受けていることです。一つだけ申し上げます。先週私は、ある脱北者に会いました。その方は私に、自分が住んでいたある地方で、友人から寄付してくれと手紙が来たそうです。その手紙は私も見たんですが、お金が200万円あれば救出できると言っていました。
 北朝鮮がやる遺骨ビジネス。一柱120万円とか200万円とか言っているんですが、遺骨を持ってくるためにお金を使うべきですか。救出を待っている日本人を救出するためにお金を使うべきですか。
 遺骨を持ってくるお金だったら、それをうまく利用すれば、北朝鮮全体を解放できます。以上です(拍手)。
(●=蛍の虫を火に)

【レジュメ】

 今年は韓半島の分断70年の年。日本は平和の70年間(6年8日ヶ月の占領期間を含む)を享受したが、韓国は戦争の70年だった。戦争には当然被害が発生する。日本は3年8カ月の戦争で310万人が死亡したが、 韓半島は今も続いている分断のため70年間約700万人が死亡したと専門家たちは推計する。
 南・北韓間の対決・戦争は?東西冷戦’の最前線だった。自由民主体制と共産全体主義体制の間の理念戦争としての?冷戦’とは、睨み合いではなく陣営間の総力戦。自由民主と共産全体主義の間では譲歩や妥協が不可能。
 韓国の国家保安法は憲法の不可分の一部。憲法第1条(大韓民国は民主共和国である)、第3条(領土条項)、第4条(自由民主的基本秩序に立脚した平和的統一を追求)、第8条の4(政党の目的と活動が民主的基本秩序に違背するときは、
 政府は憲法裁判所にその解散を提訴でき、政党は憲法裁判所の審判によって解散)などの条項は国家保安法が機能してこそ施行可能。
 国家保安法によって大法院が判示した反国家団体(?政府を僭称するか国家を変乱することを目的とする、国内外の結社または集団で、指揮統率体制を備えた団体)は朝鮮労働党、朝総連、韓統連の三つで、この中の2つが日本国内に存在。
 日本社会と当局は1965年以降も、韓半島での「南北等距離政策」を放棄せず(?朝総連の「北送事業」が終わるのは韓日国交正常化19年後の1984年)、韓国の憲法の一部と国家保安法を無視、軽視。日本内の韓国の反国家団体を庇護、支援することで韓国の安保を決定的に阻害してきたと捉えるのが韓国の保守勢力の見方、認識。
 朝総連は日本社会の中で存続し活動するため自分の正体を隠し別の存在のように偽装してきたが、その素顔は、
・朝鮮労働党の在日支部、特に、共産主義プロパガンダ・謀略、スパイ活動、テロなどの司令塔である労働党本部?3号庁舎’の在日前線司令部(破壊活動防止法も朝総連の前身が法制定の原因を提供)
・金氏王朝の資金源
・韓国内の「従北」勢力の元祖
・平壌側による誘拐、拉致の拠点
・韓国内の反国家勢力の後方基地の役割(日本内には国連軍の後方司令部も存在)
 朝総連が平壌の金氏王朝に盲従する組織であることをどう立証できるのか。朝総連は自ら金氏王朝の下手人を自任してきた。朝総連は日本で生活しながら「主体」年号を使っている。朝総連の文献は主体年号を表記する。金正恩は今年の5月、朝総連結成60周年を期して書簡を送って今後の活動方向を指示。
 北側が対日工作をどう遂行、展開したかは秘密でもない。平壌側と朝総連は、金日成が1945年から1994年(死亡)まで、約1,000人の日本人を接見し指導したと発表(自慢)している。つまり、平壌側と朝総連の文献を調べるだけで、彼らの対韓工作や対日工作に協力、または利用されてきた日本人や団体・組織の規模、要するに対日・対韓工作の規模とその目標、成果(効果)が確認できる。
 朝総連は今日の韓日関係の葛藤を仕掛けた張本人でもある。平壌の指示に従った扇動と謀略任務を遂行。歴史の捏造(韓国戦争、光州事態など)や韓国に対する悪いイメージを作って日本国内外へ拡散。日本の言論媒体を思う存分操作してきた。
朝総連と日本社会の関係
共生関係:
庇護勢力:(治外法権的地位までを暗黙的に付与)
傍観、黙認勢力:
批判、敵対勢力:
 政界はもちろん、日本当局との関係・影響力で決定的な翳りが見えるようになったのが拉致問題。それ以前は、日本のマスコミをはじめ、社会のあらゆる分野、教育・文化、政財界はもちろん、日本当局の一部まで朝総連に蝕まれた。この基本構図は今も続いている。
 今も平壌側の仕掛けに騙され踊らされるのは長年の対日工作のインフラが残っているため。日本社会の多くの部分は今も平壌側と朝総連による扇動や集団催眠効果から完全に覚めていない。例えば、遺骨ビジネス一柱200万円は、北に住んでいる日本人1人を救出できる金額。
 朝総連は近い未来に完全消滅。1950年代に50万人に近かった朝総連は今その10分の1か20分の1に縮小。この朝総連の消滅を遅らせたのが、またもっと遅らせようとしているのが、日本社会と一部の日本当局。日本当局はなぜ朝総連がこだわる「朝鮮」国籍者の数を発表しないのか。
 韓国と日本の真の和解は、韓国が1世紀も奴隷状況の北韓住民を解放して、分断70年を克服する自由統一を決断するとき、これを支援することで可能。
島田 ありがとうございました。時間がなくて討論ができず申し訳なかったのですが、朝鮮総連の人間で拉致に関与した人間がどれくらいいるか調べたことはありますか。
惠谷 これは報道されていますが、総連系で拉致をした人間が10人ははっきいりしています。名前を上げることができる人が10人で、もちろん他にもいると思います。
島田 西岡さん短くまとめてください。


  
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