国際セミナー「日朝拉致協議をどう打開するか」報告
◆圧力がうまく伝わっていない
上田 勇(拉致議連副会長、衆議院議員) 今日は北朝鮮人権週間に当たっての国際セミナーに、多くの皆様方にご参集いただき、大変ご苦労様です。
本当に残念なことですが、拉致問題はこう着状態に陥っています。政府はその立場で一生懸命交渉をしているという風には思いますが、結果が現れてきていないのは残念としか言いようがありません。
これまでの「圧力と対話」という方針は全く正しいと思いますが、それが、古屋先生、松原先生から話があった通り、うまく伝わっていないというのが現実ではないかと思っています。
もちろん私たちは、党の立場として、できることには限界があります。交渉は政府がやらなければならない。その政府に向かって、私たちが党としてできることは、一つは国民の声を我々が集約し、国民の怒りを政府を通じて伝えていくことです。そして政府の交渉について、様々な啓蒙も行い、また注文をつけて、しっかりと交渉してくれと激励していくことだろうと思っております。
もう一つ。これだけ長引いている中で、国民の間で関心が薄れてしまうのではないか、風化してしまうのではないかということを気にしているところです。そこで国民に向かって、今日お集まりいただいている皆様は大変な情熱と怒りを持っておられますが、それを風化させないために私たちは力を尽くしていかなければならないと思います。
そういう意味では、我々も各地域において、皆様方と同じお考えの皆さんとしっかり協力しながら、国民に広く、この問題の解決に向けての努力、お互いに力を合せるということを訴えていきたいと考えています。
今日はお忙しい中多くの皆様方に駆けつけていただきました。そして毎回こうした集会に足を運んでいただいていることに敬意を表するとともに、皆様方の声をしっかりと受け止めて、これから色々なことをさせていただきたいと決意いたしておりますので、どうかこれからも宜しくお願いいたします。今日はどうもありがとうございます(拍手)。
西岡 続いて、青柳陽一郎・維新の党拉致問題対策本部長にお願いします。