拉致も理由に北朝鮮に強力な制裁を?緊急集会報告
◆酷寒の中の被害者を思い怒りの声を!
西岡力(総合司会、救う会会長、東京基督教大学教授)<「再調査」から1年半 全被害者を返せ!緊急集会>を始めさせていただきます。司会は私がやらせていただきますので宜しくお願いいたします(拍手)。
今日も、北朝鮮がミサイル発射の準備をしているということで、政府の中でも会議があったという緊迫した状況です。そして1月6日には核実験が行われました。それらについて日本政府、そして国際社会は強く抗議をしています。
そのこと自体は、私たちは当然のことと思いますが、1月6日の2日前、1月4日にも我々にとって大変許せないことがありました。しかし、それについて政府から公式の抗議の声も出なかったし、マスコミもほとんど報道しなかったし、国際社会も黙っていた。
1月4日は何か。日本政府が一昨年7月に3つの制裁を解除して、北朝鮮から被害者が帰ってくるのを待つとしてから1年半が経ったのです。1年半も経って、誰一人帰ってきていない。
今朝鮮半島は大変な寒波の中にあります。ソウルでも零下18度と聞いています。北朝鮮の地はどれだけ寒いのか。それは物理的な寒さだけではなく、「日本は本当に私たちを助けてくれるのか」、「1年半経っても何の消息もないじゃないか」と、酷寒の地で、めぐみさんや、恵子さんや、るみ子さん、薫さんたちが思っているのではないか。
我々はもっと1月4日に怒らなければならない。1年半経っても、誰も帰ってきていないことに怒らなければならない。世の中は核・ミサイルについて大きな声となっており、酷寒の地で待っている拉致被害者のことが置き去りになりかねない。そういう強い問題意識を持って、核問題の議論が盛んな中ではありますが、今日は核・ミサイル問題は議論しないで、「再調査から1年半、全被害者を返せ!」ということをテーマに、緊急集会を開かせていただきます。
お忙しい中、加藤担当大臣、元大臣の三人が来てくださって、共に、1年半経っても、誰も帰ってきていないことについて、怒りの声をこの場から発することができれば大変ありがたいと思っています。
それではまず、主催者を代表しまして、家族会代表・飯塚繁雄さんより挨拶をお願いいたします(拍手)。