制裁と国際連携で全員救出実現を!?国民大集会報告
◆国際社会との連携を一層加速化
加藤勝信(拉致問題担当大臣) 皆さん、こんばんは。本日は国民大集会に多くの皆さん方が足を運んでいただきました。拉致問題担当大臣として、心から御礼を申し上げたいと思います。
また国民大集会を開催していただきました家族会、そして救う会、拉致議連、そして知事の会、地方議会全国協議会の皆さん方にも改めて御礼を申し上げたいと思います。
北朝鮮による拉致問題は、わが国の主権、そして国民の生命と安全を脅かした重大な問題です。同時に、将来に夢を持ち、希望を持っていた多くの拉致被害者の方々のそうした思いを打ち砕き、家族の皆さん方との貴重な時間を切り裂いてしまった人権上も人道上も許しがたい犯罪です。
先ほど安倍総理からもお話を申し上げましたが、安倍政権では、拉致問題の解決を最優先の課題として、そして政府の責任において取り組むべき課題であると位置づけています。
私も就任以来、拉致被害者の方々の一日も早い帰国実現をめざして取り組んでいます。しかし残念ながら、北朝鮮はこの拉致問題に誠実に対応しないばかりか、核実験をし、また弾道ミサイルを発射した。これを受けて、わが国として独自の北朝鮮措置を講じたところであります。
そしてその際にも、拉致をその理由として掲げました。これに対し北朝鮮は、「特別調査委員会による調査を中止する」と、また「調査委員会を解体する」と。こうした話は、我々としては全く受け入れられない。強く抗議するとともに、一日も早い拉致被害者の帰国を強く要求しているところです。
今、北朝鮮に対する国際社会の圧力は、かつてないほど高まりを見せています。先般の強い内容を含んだ国連決議も然りです。北朝鮮に対する、こうした拉致問題を含めた人面問題で、さらに圧力をかけていくことが非常に大事です。
さらに1月に、マルヅキ・ダルスマンという国連北朝鮮人権状況特別報告者と面会しました。彼の活躍も、こうした国際社会の圧力を高めることに大変後見しています。そして拉致問題の解決に向け、互いに協力することを約束しました。
そして先月下旬、このダルスマン特別報告者の報告を踏まえて採択された国連人権理事会の決議、この中においては北朝鮮における人道問題の犯罪の説明責任を、説明メカニズムを追及する専門家グループの設置を求める、大変強い内容になっています。
こうした国際社会との連携を一層加速化し、そして国際広報においても強化をはかり、拉致問題について、世界に向けて発信し、国際的な理解と連携を求め、解決の気運を高めていこうと思っています。
この集会が始まる前に、拉致被害者のご家族の皆さんとお話をする機会をいただきました。ご家族の皆さんからは、何ら進展がないまま一日一日、一刻一刻と時が経ち、その重み、負担を直接伺いました。そして一日も早く、拉致被害者の方々に会いたいという痛切な思いを聞かせていただきました。
このようなご家族の皆さん方の思いを、しっかり胸に刻み共有するとともに、また北朝鮮において一日も早い帰国を待っておられる拉致被害者の方々の思いに、しっかりと思いをはせていきたいと思っています。
我々としても、ぶれることなく、「対話と圧力」、「行動対行動」の原則を貫き、北朝鮮から誠実な行動をしっかりと引き出していくように、そして認定の有無に関わらず、すべての拉致被害者の方々の一刻も早い帰国の実現に向けて、その強い決意を持って、安倍総理を先頭に政府一体として取り組んでいきたいと思っています。
どうか本日の国民集会においても、拉致は許さないと、そして一日も早く拉致被害者を帰国させよという、国民の皆さん方の一つの強い思いを、一致団結してお示しいただきたいと思います。
皆さんの声をとともに、先ほど安倍総理が申し上げた「政府一体として」取り組んでいくことをお誓い申し上げて、私のご挨拶とさせていただきます。今日はありがとうございました(拍手)。
西岡 ありがとうございました。本日は4党の代表が来てくださいました。それぞれ党内に拉致問題対策本部を持って、この問題に積極的に取り組んでくださっている先生方です。
まず、古屋圭司・自民党拉致問題対策本部長、お願いいたします。