制裁と国際連携で全員救出実現を!?国民大集会報告
◆決議案採択
笠浩史(拉致議連事務局長代理、民進党衆議院議員) 皆さん、遅くまでお疲れ様です。決議案を朗読させていただきます。
昨年9月の国民大集会で私たちは、〈政府は一括帰国の期限を設定し、それが過ぎても被害者を返さない場合には、昨年の合意を白紙に戻して、解除した制裁をかけ直すだけでなく、できうる最大限の制裁をかけ、「金正恩政権の未来をなくす」を実行すべきだ〉と決議した。
その後北朝鮮は、今日まで被害者を返してこない中、1月に核実験、2月に大陸間弾道ミサイル発射実験という暴挙を強行した。それに対して、政府は拉致問題未解決をも理由に明記して、現行法制下でできうるほぼ全てと言える厳しい制裁をかけた。国連安保理事会もより厳しい内容の制裁決議を行った。米国、韓国も独自制裁をかけた。
北朝鮮は我が国の制裁に反発して、いわゆる「特別調査委員会」なるものの解体を発表したが、何の意味も無い。繰り返すまでもなく、拉致被害者は厳しい管理下に置かれており、あらためて調査の必要など無いからだ。問題は金正恩政権が全員を返すという決断をするか否かの1点である。だから、安倍晋三首相が繰り返し強調しているように、「拉致問題を解決しないと北朝鮮の未来はない」ことを彼らに理解させることが必要なのだ。本日の集会でも示されたように、全ての被害者が帰ってくるまでオールジャパンの北朝鮮に対する怒りは高まり続け、どのような揺さぶりも通じない。
私たちは、制裁と国際連携の圧力で拉致被害者を取り戻す実質的協議の場に金正恩政権を引き出すという救出戦略を立ててきた。金正恩政権を一層追い込むことができたという点で、ストックホルム合意の時点に比べてむしろ現在の方が有利な状況になったといえる。ぶれることなく、圧力を高めながら実質的協議を持つべく努力すべきときだ。
被害者が彼の地で祖国の助けを待っている以上、私たちはこの「最終決戦」で負けるわけにはいかない。必ず救い出すという決意を込めて以下の決議を行う。
一、北朝鮮は全拉致被害者を一括して今すぐ帰国させよ。そのための実質的協議に応ぜよ。
二、政府は早急に全被害者を取り戻せ。北朝鮮に対する制裁と国際連携の圧力をかけ続け、被害者帰国のための実質的協議の場に彼らを引き出せ。
三、立法府は、北朝鮮のようなテロ集団を支える活動をわが国内で行うことを阻止する新法を作れ。
平成28年4月9日
「最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会」参加者一同(拍手)
西岡 本日は、日比谷公会堂が工事中ということもあって、土曜日の夜の開催になりました。壇上を含めて約800人の方が参加してくださいました。心から感謝いたします。
最終決戦は続いています。ここで皆さん立ち上がって、救出のためのシュプレヒコールを行いましょう。
シュプレヒコール! シュプレヒコール!
北朝鮮は全被害者を今すぐ返せ! 返せ! 返せ!
政府はすぐに被害者を取り戻せ! 取り戻せ! 取り戻せ!
我々は全被害者を取り戻すまで闘うぞ! 闘うぞ! 闘うぞ!
絶対あきらめないで最後まで闘うぞ! 闘うぞ! 闘うぞ!
ありがとうございました(拍手)。
これにて、「最終決戦は続いている 制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会」を閉じさせていただきます。ありがとうございました(拍手)。
以上