救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出への展望?東京連続集会90全報告



◆日本人の渡航も禁止を

西岡力(救う会会長、東京基督教大学教授) しかし、日本人で北朝鮮に行って技術指導をする人もいるのです。コラムに書きましたが、ロケット工学の権威である糸川英夫博士と原子力研究の第一人者である伏見康治博士が北朝鮮に行っている。連れて行ったのは科協の初代会長で朝鮮大学校教授の李時求という男です。この人は再入国に関する制裁の対象に入っていないようです。
 まだまだ穴が開いています。私は、すべての在日外国人と日本人の北朝鮮への渡航を止めるべきだと前から言っています。
 実は、過去には日本人の渡航が原則禁止だった時があるんです。1990年以前はそうでした。労働党大会は36年振りだと言いますが、36年前の労働党大会に「朝日新聞」の猪狩章という元ソウル特派員が取材に言っています。
 行って帰って来て本を書きました。その本のタイトルが「ビザのない旅券」というものでした。当時は日本人のパスポートには、「北朝鮮を除くすべての国と地域に有効」と書いてありました。「Except North Korea」と。
 北朝鮮に渡航したい場合は、別途、北朝鮮だけを渡航先とするパスポートを外務省に申請しなければならなかった。今シリアなどに入る時、旅券変換命令を出して、危険な地域に行かせないということをやっていますね。北朝鮮は当初から旅券を出さない地域だったのです。危険だと。それは日本政府ができるわけです。
 それで、猪狩章というちょっと左の元ソウル特派員、朴政権に追い出された人ですが、80年に第6回労働党大会の取材に行った時、「日本政府から北朝鮮だけを有効とするパスポートを貰ったけれど、北朝鮮はこんなパスポートにはビザのはんこを押せない」と言って、北京の大使館で別の紙にはんこをもらったそうです。
 北朝鮮に入るのにパスポートにはビザが押してないんだ、それだけ異常な関係なんだと言って「ビザのない旅券」というタイトルにしたんです。36年前はそうだったんです。そこに戻せばいいんです。そうすれば糸川博士も伏見博士も行けなかった筈なんです。彼らは86年とか87年に行っていますから、もしかしたら特別な渡航先を北朝鮮とするパスポートで行ったかもしれませんが、そういう人を行かせてはいけないんです。
 これは拉致とは直接関係なく安全保障の問題だと思うんですが、日本は今防衛費のかなりの部分を使ってMDという、北朝鮮の弾道ミサイルを、海上自衛隊のイージス艦がミサイルを撃って落とすか、地上発射でミサイルを落とす装備をしていますが、かなり高いものです。
 一方で、日本の国立大学で税金を使った技術が北に漏れているとしたら、どういうことになるのかと思ってしまいます。

  
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