救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

今ここまで言える日本人拉致の全体像ー東京連続集会91全報告



◆日本と取引したいが拉致で決断していない北朝鮮


西岡力(救う会会長) 今の拉致問題の情勢は、被害者を返すという決断を北朝鮮指導部にさせることができるかどうか。この1点が焦点だと思っています。日本としては、現行法規の中で、ほぼできる限りの制裁をしています。そして国際社会の圧力も、かつてないほど強まっています。中朝関係もかなり悪いです。
 そういう中で、北朝鮮は日本との交渉を切ろうとしていません。日本は2月に、国際社会に先駆けて独自制裁を決めました。アメリカは最近独自制裁を実施しましたし、韓国も、そして国連の制裁も行われています。
 しかし、日本に対してだけ、批判の水位が大変低い。日本が2月に、独自制裁を決めた直後に、特別調査委員会を解体するという声明が、委員長の名前で出ました。未だにその全文は出ていません。その後、日本の制裁に対する批判は一切ないです。
 労働党の大会でも、日本の制裁に関する言及はなく、「日本は過去を清算して朝鮮に謝るべきだ」という趣旨の言及がありました。
 去年の4月2日には、「このままでは政府間対話ができなくなっている」と北朝鮮が言いました。特別調査委員会を解体すると言ったのではなくて、去年は、「政府間対話ができなくなっている」と言った。
 しかし、今回は特別調査委員会を解体しただけなんです。宋日昊大使が、労働党大会の後、北京で日本の記者と会った時の、非公開の懇談の中で、「特別調査委員会を解体した。棺桶の中に入ってもう生き返らない」と言いましたが、「調査はすでに終わっている」と言ったんです。
 ですから、特別調査委員会を解体しようが、しまいが、関係ないんです。そもそも我々の立場からすると、調査自体が茶番で、調査する必要はないんですが、調査をする必要があると言っていた立場の人でも、もう調査が終わっているんですから委員会は必要ないんです。
 その必要ない委員会を解体したとしか言わないんです。つまり、いつでも、彼らが言うところの「調査結果」を出せる状態にある。しかし出さないでいる。本来なら、「けしからん。もうやめた」と、「政府間対話をやめる」と言ってもおかしくないわけです。
 去年は、朝鮮総連の議長と副議長の自宅を家宅捜索したことと、国連に拉致問題を持ち込んだだけで、「政府間対話ができなくなっている」と脅してきた。今回はもっと厳しい制裁をしたのに、茶番に過ぎない委員会の解体しか言わない。日本から取りたいものがまだ残っているということですが、その取り方として、お孫さんとの再会とかいわゆる人道問題を先にしようという動きがあるのではないかと私は見ています。

  
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