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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

北朝鮮最新情勢と救出戦略ー東京連続集会92全報告



◆個人独裁システムが稼働している

金聖●(自由北朝鮮放送代表、●=王へんに文)
 そしてこのようなシステムは、社会主義の完全勝利という大義名分のもとで、首領に対する忠誠に集中しています。そして首領が亡くなることを前提として、首領の後継者に集中しているために、金日成が死んでもすぐ金正日に集中され、金正日が亡くなった今は金正恩に服従するように動いている最中です。
 まともな後継者としての修業を積んでいないまま、27歳で政権を継承した金正恩が国家を引っ張っていく首領になる資格があると信じる人は誰もいませんでした。首領はもちろんのこと、人間としても完成度が落ちると人々は考えていました。しかし、金正恩は最高司令官になり、今回党大会を通じて党の委員長になり、最高人民会議を通じて国務委員長になりました。
 理由はなんでしょうか。それはまさに、首領を頂点とする独裁システムが稼働しているからです。金正恩が未熟だと言って、「俺が助けてやる」と思った人間は、殺されなければなりませんでした。これがまさに張成沢のケースです。核・ミサイルを先頭にした金正恩の政策に、問題があると問題提起をした人間も死ななければなりません。それが総参謀長李永吉(リ・ヨンギル)のケースです。
 金正恩を、「ちょっと若い」と言って尊敬心をなくし、会議で居眠りをした人間がいたら彼も殺されなければなりません。それがまさに人民武力部長だった玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)のケースです。
 これは誰かが狂って、その狂気によって行われたものではありません。個人の忠誠心によって行われているものではありません。この独裁システムにひっかかってしまえば、今北朝鮮で第二人者だと言われている崔龍海(チェ・リョンヘ)や黄炳瑞(ファン・ビョンソ)もみんな殺されなければなりません。
 ただ首領のための独裁システム。そのために外部の情報は遮断され、嘘の情報とニュース、そして歴史が捏造され、それらは今回北朝鮮の教育制度が12年制になったことで新しく発行された教科書でも、それらの原則が貫かれています。

  
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