最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会 全報告
◆私は日本人なんだ、と「君が代」を歌った横田めぐみさん
横田早紀江(横田めぐみさん母)
皆様こんにちは。長い間ご支援をいただきまして、本当にありがとうございます。今日は主人が体調を崩して欠席させていただきましたが、皆様にくれぐれも宜しくと言っていました。
なかなか解決していかない中で、私は、人が生きて老いていく、病を与えられやがて死に至るという生老病死を、いつもこの頃思います。
これはみんな、公平に与えられた当然のことで、誰もがそうなっていくことを示していますが、拉致は平和に暮らしていた、そのことを享受しながら生きていた普通の人が、一つの国の策略によって、「拉致してきなさい」と命令が出されて、工作員が入り込んで、何の罪もない人を普通の生活からまったく違った世界に押し込んでしまったものです。そしてそれを助けることができない。
国家として大きな犯罪を犯している国に対して、「なんていうことをするんだ」と怒りようがない。本当にそういうことでいいんでしょうかと、私はいつも思い続けています。
金賢姫(キム・ヒョンヒ)さんとお会いしました時に、私たちに彼女が話してくれました。「めぐみちゃんが住んでいるという招待所に一度、ある人と遊びに行ったことがあります。あまりにもみんなが無口で話がないので、『何か歌でも歌いましょう』ということになった時に、めぐみちゃんが歌ってくれました。それは『君が代』でした」とおっしゃったのです。
本当にあの子は色々な歌を歌っていました。いつも私は、あの子がいなくなって、新潟の流しで、ご飯を作りながら、あの子が歌っていた歌を、毎日色んな歌を歌いました。
「とんぼ」や「ふるさと」や、色んな歌を大きな声で歌いながら、涙を流して倒れ込むようにしたり、沈んで泣いていたことがよくありましたけれども、色んな歌を知っていたあの子が、その中で「君が代」を歌った。何という色々な思いをもってこの歌を歌ったんだろうと、その時に思いました。
日本人なんだ、と。私は日本に帰りたいんだ、と。「君が代」で育った人間なんだ、と一生懸命に歌ったんだと私は思います。拉致問題はものすごく深い、人の心の奥の奥の底までえぐりだすような、一人ひとりの心を揺さぶるような大きな問題が日本の国の中で起きているんです。
それが40年近くかかってもまだ助けてあげることができない。孫が生まれ、ひ孫が生まれることは、ありがたいことだと思っていますが、たくさんの人たちが、「お父さん、お母さん、帰るまで生きていてちょうだい。必ず帰るようにしてください」と(言っているのです)。
今も曽我さんがおっしゃったように、お月様を見ながら、お星さまを見ながら、私たちもいつも涙をながしていましたが、そのような人間の一番大事な、魂の根底にある問題がないがしろにされているということが、この日本の国家の悲しみなのです。
どうか命がけで戦ってくださる方、そしてこのように何十年経っても応援して、このことのために力を尽くしてくださる方々、そんな方が増えれば増えるほど日本国家のすばらしさというものが、何にも言わなくても北朝鮮に伝わっていきますし、色々な国にも伝わっていくと思います。
どこで倒れるかということが心配になってきた昨今ですが、私は倒れるまで、日本の国の思いを、日本人としての思いを絶対に捨てないで頑張っていきます。どうか宜しくご支援ください。ありがとうございます。