最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会 全報告
◆具体的な行動に出てほしい
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
皆様、こんにちは。双子の弟の兄の拓也です。今日は母しかきていませんが、姉が拉致されてから39年、約40年が経過しようとしている中で、ものすごく長い時間を強いられています。これは横田家だけではなく、ここに並んでいる全員の家族が辛い気持ちを背負って毎日を過ごしているわけです。
時折、心が折れそうになったり、自分たちがどこに向かっているか分からなくなり、自信をなくすことがあります。しかし、皆様の、一つの敵に向かっている強い気持ちを肌で感じると、いつも頑張らなくてはならないと心に誓って、明日も頑張ろうというふうにいつもなります。
拉致問題は、私たち家族会や特定失踪者の家族だけが北朝鮮と対峙している問題ではなく、北朝鮮という相手に対する国対国の問題であって、私たちが主役ではないと、この場でもう一度言わなければならないと思っています。
先ほどから、総理大臣初め色々な方から「頑張る」、「オールジャパンだ」ということをおっしゃっていただいています。とてもありがたいと思っています。ただ、答えが出ない限りは、それは私たちにとってはただの言葉にしかならない(拍手)。
昨日、一昨日起きた話ではなく、40年も助けられない。この問題を日本が主権国家として真剣に捕えて、具体的な行動に出てほしいと思います。
拉致問題だけではなく、核実験をしたりミサイルを撃った相手です。一発のミサイルを撃つコスト、核実験のコストは多額な金額だと思います。それを自国民の食糧に回せば、本当に多くの人が1年分の食糧を心配なく食べて冬を越すことができると思います。
国家のリーダーであれば、金正恩はそういうことを真剣に考えて、人から好かれる、愛されるリーダーになるべきだと思います。私たち日本だけではなく、アジアにとっても危機です。人権、人道の問題でも彼は大きなものを背負っています。
最近は核・ミサイルに焦点が当てられていますが、人権の問題でも、私たちは国連を中心に手を緩めることはありません。拉致問題を中心にして、絶対に私たちは譲らないし、負けないし、金正恩を国際法廷の場に引きずり出してでもこの問題を解決せよというふうに思っています(拍手)。
そのためには、私たちだけでなく、国民お一人、お一人の怒りを隣の方に伝えていただいて、それを社会的に、そして外国に向けて、絶対許さないんだと言う輪を広げていっていただければと思います。
今日は秋めいてきて、これからすぐに冬が近づいてきます。私たち家族全員が毎年思うのは、「この冬を越せるんだろうか、姉たちは、兄、弟、妹たちは」ということです。
本当に時間がない。先ほど母から、「今日父は休んでいます」と申し上げましたが、両方とも80歳を越えています。縁起でもありませんが、これだけ頑張って会えなかったら、誰が責任をとるんですか、ということです。姉の基本的人権は誰が守ってくれるんですか、と。そういうことを日本政府は真剣に考えて、具体的な行動に移してほしいと思います。以上です(拍手)。