最終決戦は続いている!制裁と国際連携で全員救出実現を!国民大集会 全報告
◆母に何もしてあげられない悔しさ
飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
皆様こんにちは。本日は多くの皆様にお集まりいただき、本当にありがとうございます。
私からお伝えしたいことは二つです。同じことを繰り返し言っていますが、まず、先ほど代表からご挨拶がありましたように、拉致問題は、核・ミサイル問題と切り離して取り扱うべきだということです。この点に関してじゅうぶんご理解をいただきたいと思っています。
核・ミサイルは確かに重要な問題ですが、拉致被害者の命もそんなに軽いものではないはずです。命はとても重いものだとご理解いただければと思います。
そして拉致問題の解決は、あくまで被害者の帰国です。報告書を受け取ることではありません。我々は紙なんかいらないんです。我々の家族を取り戻したいんです。この2点をまずご理解いただければと思います。
先ほど、早紀江さんからめぐみちゃんの歌の話を聞きました。私と八重子さんの間にはそういうことが一切ないんだなと思いました。八重子さんは38年前に拉致されましたが、私が1歳の時でした。母親と歌を歌ったり、「今日こんなことがあった」という話をしたこともないんだなあと思うと、自分の中で母親に対する感情は全然まとまったものはないですが、逆に母親の立場を考えると、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
私は、母親、八重子さんに対して、何もしてあげられない。それが38年も続いていることがとても悔しい。ただ悔しいの一言でまとめきれるものではないですが、本当に悔しい気持ちです。
そんな八重子さんを、早く父飯塚繁雄や、叔父の勝さん、他の親戚の方々にも早く会わせてあげたいと思っています。そのためには会場にいる皆さんや日本人が、絶対に拉致被害者を救うんだという強い意思をもって、我々と一緒に戦っていただきたいと思います。
北朝鮮及び金正恩は、もういい加減拉致被害者を日本に返すという決断をすべきだと思います。以上です(拍手)。