核・ミサイルと切り離して全被害者救出を先行させよ?特別集会全報告
◆帰国した被害者に聞くことは「これで全員ですか」
西岡 力(救う会会長、東京基督教大学教授)
めぐみさんたちが秘密を知りすぎていることがネックになっているのなら、これは繰り返し言っていますし、飯塚代表や横田さんたちも、「家族は帰ってきた人たちと静かに暮らしたい」と言っているんです。被害者を政治運動の先頭に立てるなんて言っていません。日本政府には、本人と家族の希望をかなえる責任がある。
私たちが帰ってきた人に聞くことは一つだけです。「これで全員ですか。他にも被害者がいませんでしたか」。これは絶対聞きます。だから全員返さないとだめですよ、と。しかし、静かに暮らしたいと本人たちが言うのならそれでいい、と。
私たちは家族会であり、救う会です。被害者を助ける運動をしているんです。しかし、それ以外のことで二十年間苦労して、世界で一番強い制裁をかけてきた。そのことを他のことに使ってもらいたくない。
北朝鮮に対しても、日本人は本気で被害者を助けたいと思っている。核問題も本当に大切だし、他の人道問題も解決しなければならない。しかし、緊急に今どうしても解決したいのは全被害者の帰国だ。