国際セミナー「激動する南北情勢の中で拉致問題を考える」全報告
◆アメリカ政府が初めて拉致認定をするための調査へ
塚田一郎(拉致議連事務局長、自民党衆議院議員)
デヴィッド・スネドンさんが拉致の疑いが濃厚という事案ですが、これは救う会からも我々に対しお話があり、私たちとしては拉致問題は日本人の手で解決しなければいけないわけですが、日米韓の連携を強化することは極めて重要です。
スネドンさんのケースは、日本人被害者で拉致濃厚というケースに酷似していますので、私と古屋本部長で何度も訪米させていただいて、上下両院で50人くらいの議員にお会いしました。
その結果、スネドンさんと地元が一緒のクリス・スチュワートさんというユタ州選出の下院議員がおられます。この方は奇しくもご子息がスネドンさんの同級生ということもあって、当初から非常に熱心に働きかけをしてくださいました。
その力もあって、下院で決議が採択され、現在は上院で審議中です。残り少ないセッションですが、委員会を通るところまで来ているということで、このことはアメリカ政府が初めて拉致認定をするための調査ということですので、これがさらに日本の拉致問題解決への、日米の大きな連動になっていくと、取り組んできました。
スネドンさんのご兄弟も来られていますが、引き続き頑張っていきたいと思っています。ありがとうございます(拍手)。
島田 続いて西岡さんに、韓国及び北朝鮮情勢、現在の南北の状況を踏まえて拉致問題の現状をどう分析するのかお願いします(拍手)。