国際セミナー「激動する南北情勢の中で拉致問題を考える」全報告
◆希望を捨ててはならない
金泌材(ジャーナリスト)
私は記者ですから、北朝鮮の情報を入手していることはありません。但し、14年間記者をやっていて、確実なことが一つあります。被害者の家族の方たちがここにいらっしゃるわけですが、北朝鮮に捕われている被害者が生きていると信じていなければならないと思います。
北朝鮮のすべての情報は金正恩が決めるわけです。生きていると言えば生きている、死んでいると言えば死んでいることになります。こちらでは生きていると信じることから始めなければなりません。
ギリシャ神話で、すべての悪いものが入っているパンドラの箱を開けて、悪いのがすべて出ていったあとに残っていたのが希望でした。希望を捨ててはならないと思います。
私は個人的にお祈りをしていますが、その方たちは必ず戻ってくるだろうと信じています。これ以上話すことはありません。
島田 脱北者について、アメリカとの関係では古森さんどうですか。