救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「激動する南北情勢の中で拉致問題を考える」全報告



◆実体験を語る脱北者の存在が大きい

古森義久(麗澤大学特別教授)
 最近ワシントンで見ていると、北朝鮮から亡命してきた男女がワシントンに来て、色々な場所で発言する機会が非常に増えています。選ばれて来ている人たちでしょうから、そもそも北朝鮮を脱出する決意をどうやってしたか等非常にユニークで、自己主張も明解です。表現のしかたも非常に説得力がある有能な人たちです。
 聞いてみると、人民軍で体操の先生をやっていた女性だとか。金正日の時に外貨稼ぎをやっていた人は嘘の申告をするんですね。イギリスの保険会社に対して北朝鮮のヘリコプターが落ちた、と。それに保険をかけていたから巨額の金を出せ、と。そういういんちきな保険詐欺を専門にやっていた人とか。彼はシンガポールにいたそうですが、色々な所でやっていた。
 そのことがアメリカの連邦議会の中で、特に人権弾圧について関心を向けなければいけないなという原因の一つになっています。これが今の朴槿惠政権になってから多いんです。脱北者者はほとんど韓国に来るわけですから、そこからまたアメリカに来る。アメリカには脱北者を受け入れて、支援し、活動させると言うプログラムがあります。
 これも韓国政府と密接な協力がなければできないんですが、さっき金さんが言ったことで心配なのは、朴槿惠さんがいなくなって、別な政権ができた時は、こういう部分でのアメリカとの協力が崩れる。朴槿惠さんについては色々なことがありましたが、北朝鮮については非常に厳しいことを言い続けてきました。
 これがなくなってしまう。脱北者の人たちには色々な見方がありますが、やはり実体験を語る大きな存在だと思います。
島田 古森さんにもう一つお聞きしたいんですが、トランプ氏は金のない人間には関心がない。北朝鮮は金がないのでその部分については関心がないかもしれない。しかし、北朝鮮の核・ミサイルには関心を持たざるをえないと思いますが、アメリカの市民は北朝鮮の核・ミサイルの脅威をどの程度深刻に捕えているのでしょうか。
 例えばキューバ危機の時は、明らかにアメリカに対する直接的な脅威だという雰囲気が明確にあったと思いますが、それに比べると今一つ危機感が薄いような感じもしますが。


  
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