国際セミナー「激動する南北情勢の中で拉致問題を考える」全報告
◆北朝鮮で予想もしないことが起きるかもしれない
古森義久(麗澤大学特別教授)
今のご家族の気持ちを察すると、本当に絶望的というか、何も明かりが見えていない状況だと思いますが、これこそ人任せではないわけですが、国際情勢が拉致問題の帰趨を左右することは否定できない。
その国際情勢が、我々が想像もしなかったようなことが起きてくるということ、そこに一途の希望があるのではないか。例えばアメリカで、金正恩が暗殺されるのではないかということを、真剣に、学者のレベルで論じている、研究している。ではどういう人間に暗殺されるのか、どういう状況が起きるのかを詳しく調べています。
金王朝が倒れるということは昔から言っていて、まだ倒れてないんですが、またアメリカの予測ははずれると言えるかもしれないけれど、今の政権が変わり得る可能性もあるし、予想もしないことが起きるわけで、月並みな言い方ですが、希望を捨てないで、粘り強く、あきらめないことを願いたいです。ありがとうございました(拍手)。
島田 ヒラリー・クリントン政権であったなら現状維持だったかもしれません。しかし、トランプ政権となると、様々なことが大きく動きますから、来年1月20日が政権発足ですが、韓国チームも固まってくる。新しい姿勢の人もかなり入ってくると思いますので、最初の数か月、そういう人たちに対して日本がしっかり情報を提供して働きかけることが重要です。政府の方もおられますので是非宜しくお願いいたします。以上でこのセッションを終わります(拍手)。
西岡 家族会の皆さん、今思っておられることを訴えてください。政府に訴えたいことは後で大臣との面会がありますので、支援者の皆様に、今日のセミナーを聞いて、難しい状況ではありますが、どういう決意で頑張るのか、今どういうことを伝えたいのか等を短めにお願いします。