国際セミナー「激動する南北情勢の中で拉致問題を考える」全報告
◆北朝鮮からの石炭輸入制限実現から拉致問題解決へ
浜本七郎(浜本<地村>富貴恵さん兄)
みなさんこんばんは。いつもありがとうございます。私の妹は2002年に帰ってきた地村富貴恵の4つ上の兄です。
今なぜここに立っているかというと、帰って来たから「さいなら」というわけにはいきません。今までずっとつきあってきて、行動を一緒にしてきた一人として、帰国担当としてできる限り頑張っていきたいと思います。
5人が帰ってもう14年です。2002年でしたから。なぜ5人が帰ってこられたかというと、先ほど言われた通り、ブッシュ政権の北朝鮮に対する「悪の枢軸」発言があって、金正日もいくらか身の危険を感じた。そのくらい頭が良かったのかもしれません。
では金正恩は頭が悪いのか。先行きが分かっているはずなんです。それなのに今の所何も言ってこない。来年はトランプ政権です。わが国に対しては、米軍駐留経費を全額負担させると言っていますね。裏を返すと、それがなければ撤退させると発言しています。
この裏を返すと、ピンチはチャンスです。有本さんも言っていましたが、ならば大いに結構。日本は本当の意味で独立国家として直ちにどうしなければならないのか理解するはずですし、しなければならない。
憲法の議論に関しては言いません。それに尽きるという感じになると思います。トランプさんは中国にも圧力をかける。先ほどもありましたが、北朝鮮にとっては中国の影響がものすごい。対北朝鮮政策としては、「生かさず殺さず」。
だけど重い腰を上げて、(北朝鮮からの)石炭輸入は年間(上限)750万トンに減らした。これまではその何倍も輸入して北朝鮮に外貨を出していました。それが実現できれば、中国に、ひいては北朝鮮に圧力がかかる。そして家族会度的に拉致問題が解決するのではないかと期待しています。以上です。ありがとうございました(拍手)。