家族会・救う会の新運動方針ー東京連続集会94全報告
◆運動方針「今年中に」の二つの意味
西岡力(救う会会長)
運動方針に「今年中に」と入れたのは初めてです。二つの意味があります。「もう我慢の限界だ」という意味が一つです。しかし、我慢の限界ということだけを出すと、北朝鮮に、「じゃあ、今年は何もしなければいいんだな。来年はもう運動が弱くなるんだな」と思われてしまうかもしれない。期限を切るというのは両刃の刃みたいなところがあります。
しかし、客観的にいって今、家族会の親の世代の人たちの状況を見ると、本当に今年が限界であり、また40年も抑留されているめぐみさんたちの状況がどうなのか。死亡という確実な情報はありませんが、健康状態がどうで、精神的にどういう状況なのか心配でならないということで、「今年中」という言葉を使いましたが、もう一つの意味で、今年中に解決できる可能性はあると思っています。やりようだと思っています。
だからこそ政府に、「きちんとやってほしい」ということを申し入れたわけです。我々はただ政府に白紙委任をしているのではなく、道筋も一定程度示したつもりです。