拉致被害者救出運動20年特別集会全記録
◆長い時間の重みがある、今年こそ解決を
主催者挨拶
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
皆様こんばんは。いつもご支援いただき本当にありがとうございます。そうは言いながら、皆さんのご協力を得て活動してからもう20年も経ってしまったということになるわけです。
そして、それぞれの被害者が向こうに連れて行かれて40年近く経ちました。自由を奪われ、それでもまだ助けを待っている。この長い時間の重みです。本当に被害者の皆さんはつらいと思います。特に精神的に。これだけ長いと、「もう帰れないのではないか」という被害者がいるかもしれません。
私たちは、何とかして助け出そうという気持ちを統一して1997年3月25日、明日ですが、結成以来20年になります。よく、「20年の節目」という話がありますが、問題は20年も経ってしまったがそれでも解決できないのはなぜだろうという反省の上に立って、今日の看板にもありますように、「今年中にすべての被害者を救出せよ」という大きな強いスローガンを立てながら、本当に「今年こそは」ということが実現できるように政府、国会、関心を持ってくださる多くの方々が活動し、今日は加藤担当大臣、各党代表の先生方もおられますので、今後どうしたら今年中に解決できるかに焦点を当ててお話をしていきたいと思います。
また今日は家族の方々も集まっておられますので、後程お話も聞けると思います。「今度こそ」という言葉は何回も使うんですが、もし今年解決しなかったら大変なことになると私自身は非常に懸念をもっています。
全国津々浦々で、そして当然ながらわが総理大臣を中心として、ミサイルが飛んでこようが、核実験をやろうが、どんな状況下にあろうとも、この問題を最優先にして前に出して、今年中にという期限を切った形で皆さんと共に、心と意志を集中しながら戦っていきたいと思います。
横田さんがこの(集会のちらしの)写真にあるように、元気なうちに、絶対にめぐみちゃんに会わせるということも含めて戦っていきたいと思います。今日はありがとうございました(拍手)。
西岡 今回は家族会・救う会とともに拉致議連にも主催者に入っていただきました。昨日の記者会見では車椅子を押して平沼会長が来てくださいましたが、今日は日程のことなどがあって、来てくださることはできませんでしたが、メッセージを預かっております。拉致議連事務局長の塚田一郎先生が代読してくださいます。宜しくお願いいたします。