救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

今年中にすべての被害者の救出を!国民大集会 全報告



◆拉致問題の早期解決に全力で取り組む

加藤勝信(拉致問題担当大臣)
 今日は、家族会・救う会・拉致議連・知事の会そして地方議会全国協議会の皆様方にはこの国民大集会を開催していただきましたことを心から感謝申し上げたいと思います。またご出席の皆様方には日ごろから拉致問題に大変強い関心を持ち、それぞれの地域で様々な取り組みをしていただいていることに心から感謝申し上げます。
 私もこの大臣の職についてから1年半が経っているところですが、北朝鮮に残された拉致被害者の皆さん方の帰国どころかそれに向けての具体的な道筋を未だに見いだせないということは、本当に痛恨の極みであり、ご家族、被害者初め、皆様方に本当に申し訳なく思っています。
 先ほどからお話がありましたが、拉致から40年、家族会が結成されて20年、これだけの長い年月が流れる中で、拉致被害者の皆さん方、そしてご家族の皆さん方がその分だけ年を重ねて、一日一日の思いというものが本当に大変なものだということを、私も痛感しているわけです。
 またその思いが先般の家族会・救う会の今年の運動方針では「今年中」という言葉が盛り込まれたということにつながっていると思います。先ほども総理と共に、ご家族の皆さん方からもその切実な思いを聞かせていただきました。本当に切迫した状況にあるということを共に共有させていただきたいと思いました。
 本日の主催者でもある拉致議連の皆様におかれましても、そうした家族の思いを受け止め、すべての拉致被害者の早期帰国実現に向けた具体的な方策について先日の20日に提言をいただいたところです。
 政府として、こうした提言も踏まえ、拉致問題の早期解決に全力で取り組んでいきたいと思っています。
 申し上げるまでもなく、北朝鮮は拉致問題に真摯に取り組もうとしないばかりか、核、そして弾道ミサイルの発射等挑発行為を繰り返し、国際社会の声にも耳を借す気配を見せていないわけです。このような北朝鮮の暴挙を容認することは断じてできないわけです。
 わが国も安保理事国として厳しい制裁決議の採択に主導性を発揮するとともに、アメリカや韓国共々、関係国が協調して独自の措置を実施するなど断固たる姿勢で臨んでいます。
 他方で国際社会においては、拉致問題を含め北朝鮮の人権問題に関する改善を求める機運は年々高まっています。昨年12月に拉致問題を含む北朝鮮の人権状況の改善を求める国連総会の決議が12年連続で採択され、また先月は国連人権理事会において拉致問題を含む北朝鮮の人権侵害に対する責任追及のメカニズムの検討に向けた具体的な施策を盛り込んだ決議も採択されました。
 また2月の日米首脳会談、そして先日のペンス米国副大統領との総理表敬の際にも拉致問題の早期解決の重要性について完全に一致しました。
 先ほど総理からもお話がありました。拉致問題は安倍内閣の最重要課題であり、まさに後ろにある看板の通り最優先で取り組むべき課題であるということは明確に位置づけられ、何ら変わるものではありません。
 今後とも、対話と圧力、行動対行動の原則のもと、今様々に行われている北朝鮮に対する一連の厳しい措置を一つのてことし、またきっかけとして、対話を通じてすべての拉致被害者の方々の一日も早い帰国につながる具体的な行動を北朝鮮から引き出すべく、あらゆる政策を駆使していきたいと考えています。
 この集会にご出席の皆さん方が、まさに日本国民が心を一つにして拉致問題に対する強い怒りを持ち、そして拉致問題の解決に向けた強い旗幟を示していただいていると思います。それをしっかり受け、我々政府としても全力で取り組むことをお約束し、今後とも宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。


  
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