今年中にすべての被害者の救出を!国民大集会 全報告
◆拉致問題の前進を
上田勇(公明党拉致問題対策委員長)
今日はこの国民大集会にこのように多くの皆様方にお集まりいただき、誠にありがとうございます。本当にご苦労様です。
長い歳月が流れて、平成9年に5名の方が帰国されて以来、目に見える形での前進がない。ご家族や関係者の方々の悲しみ、思いを察するに、言葉にならないほど心が痛む思いです。
毎年なんとか前進したい。そういう思いで私たちも取り組ませていただいてきましたし、多くの皆様もこのように集ってきていただいているわけですが、なかなか具体的な成果があがってこない。
今お話がありました通り、今年こそ最優先の課題としてしっかりと成果を残していく、解決していくとの強い決意で臨んでいきたいと考えています。
今北朝鮮をめぐる情勢は本当に緊迫してきました。北朝鮮は本当に無茶苦茶な国です。国際法も人権も国連も一顧だにしない。そんな国と交渉していかなければならない。
日本も国際社会と連携をしながらこれまで圧力を強めてきました。世界でもようやくその世論が高まってきていて、北朝鮮に対する圧力はかなり厳しくなっています。国連の場での人権問題に対する認識もずいぶんと変わってきた。このことは今までお話のあった通りです。
しかし、そうした緊張感が高まっている中で、日本にとっての最優先の課題であるこの拉致問題が置き去りにされてしまうんじゃないか。そういう心配があるのも否定できません。
それだけに私たちは、とにかくこの日本にとって拉致問題こそが最優先なんだ、そのことを政府も国会も、そして国民全体が訴え続けていかなければならないと考えています。
どうか今日お集まりをいただきました皆様方と国民全体で、この拉致問題をきっちりと正視をさせていく。そのためにも皆様の後押しが必要です。私たちも地域において、それぞれ一緒に活動に取り組んでいただいている皆様方と連携をしながら、拉致問題の前進に向けて全力で取り組んでいく決意です。
こうした困難な状況であるからこそ新しい展開が生まれるチャンスでもあると考えていますので、最優先の課題として、そして今年中の解決に強い決意で臨んでいくつもりで、この1年間また頑張っていきたいと思います。どうかまたご指導いただけますよう宜しくお願いいたします。
今日は大変にご苦労様です。ありがとうございました(拍手)。
司会 ありがとうございます。日本維新の会は9月の国民大集会の時はいらしていただけませんでしたが、また拉致問題対策本部を作っていただき、拉致議連の役員として長い間この問題に取り組んでくださいました松浪健太先生が日本維新の会の本部長になってくださいました。お願いします(拍手)。