今年中にすべての被害者の救出を!国民大集会 全報告
◆トランプ大統領と北朝鮮の対決を静かに見守ることが大事
有本明弘(有本恵子さん父)
みなさんこんにちは。本日はご来場誠にありがとうございます。
去年の秋の国民大集会では、「来年には拉致問題も少し前にころんでいく」と言いました。本年、アメリカのトランプ大統領の出現により、思わぬところから私たち拉致被害者家族は、助け出すことができると確信を持ちました。それはあの北朝鮮と武力が背景にある交渉ができるからです。
その状況は連日のようにテレビ報道等でご存知の通り、アメリカと北朝鮮との間にできています。
家族会は結成して20年になりますが、拉致はもっと以前に金日成が突然韓国に攻め込んだ朝鮮戦争の時から始まったものです。だから拉致は50年以上も前からあるんです。日本国が知らなかっただけの話です。金正日の時代になり、世界の人たちが知ることになりました。
それでも北朝鮮は、「でっちあげだ」と言って認めようとしない国です。分かりやすく言うと、親子三代にわたって嘘をつきつづけている拉致国家なのです。
北朝鮮の問題は、「一強いアメリカを取り戻す」と言って大統領になったトランプ大統領の初仕事なんです。私は、この状態を大変うれしく思っております。
わが国のマスコミ各社が、北朝鮮に対するアメリカの動きを大きく報道していることは、北朝鮮に対する脅威になるとうれしく思っています。しかし、その報道の中でアメリカの軍事攻撃に北朝鮮が反撃すれば、何十万の人が死ぬという話が出て来ています。
皆様は、これをいますか。私は、こんな話をするマスコミは北朝鮮の代弁者だと思っています。皆さんもそう思ってこれらの話を聞いてください。
これらの話は長い話になるのでここでやめますが、家族会は、北朝鮮の代弁をするようなマスコミの話に迷うことなく、 トランプ大統領と北朝鮮の対決を静かに見守って行くことが大事だと思っています。
分かりやすく言うと、負ける戦をする国の指導者はいないのです。70年前、わが国軍事力はハワイの真珠湾を攻撃しました。ご承知の結果に終わりました。このことを金正恩に伝えなくてはなりません。これを誰がやるのか。先ほどもこの仕事は総理の仕事だと安倍総理に伝えました。以上です(拍手)。
司会 次に松木薫さんです。斉藤文代さんの思い出。
学生時代の薫はおとなしくて勉強熱心な若者だった。特に語学に力を注いだ。英語の辞書を丸ごと暗記するような学生だった。長崎外国語短大の時にはスペイン語の暗唱大会で優勝した。薫を見込んだ恩師が京都産業大学への編入を勧め、そして大学院に推薦してくれた。将来は自分の後を継いでもらいたいと考えている。ついては大学院に進んで、そしてはくを付ける意味で1年スペインに語学留学するように熱心に勧めてくれた。
ところがスペインに行ってわずかの期間で薫は行方不明になってしまった。責任を感じた恩師はその後、何度も何度も松木家を訪ねてきた。
薫さんは26歳で拉致されましたが、もしも拉致されていなければ、帰ってきて大学でスペイン語を教えていて、63歳でもうそろそろ定年になる。人生の全部を北朝鮮に取られたわけです。斉藤さんお願いします。