救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

今年中にすべての被害者の救出を!国民大集会 全報告



◆結婚を約束した彼女もいたが

斉藤文代(松木薫さん姉)
 皆さん、こんにちは。今日はたくさんお出でくださいまして、本当にありがとうございます。
 私の弟松木薫はおとなしい子で、5人兄弟の一番末っ子です。上は女ばかりでした。私たちはやんちゃで、いたずらをしても怒らないようなおとなしい子でした。
 思い出はたくさんあるんですが、男の子が一番最後に生まれたので父がとても喜んでいたのです。自分の側にいてくれて、仕事もそこから行くというような希望を持っていたようです。
 若い時には何でも勉強させてあげたいという父の希望でもあったので、薫はたくさん勉強させてもらったと思うんですが、スペインに行って、いなくなって、父はあっという間になくなりました。布団で母に手をさしのべるように、ぎりぎりのところで何か言いたかったんでしょうが、亡くなりました。ショックだったと思います。
 私たち姉妹も、なにか嘘のような、こんなことがあっていいのだろうかというような信じられない日々をずっと送ってきました。熊本ではもう桜が散りましたが、この間熊本でお話させていただいた時に、ちょうど桜の花が咲いている頃でした。
 私の方と自宅の方にはがきが来て、1年間しっかりスペイン語に取り組んでいきたいということと、お父さん、お母さんを宜しくお願いいたしますという言葉が書いてあったのをしっかりと覚えています。
 ですから1年経ったら、必ず帰ってきて、結婚を約束した彼女もいましたので、多分結婚して日本の地で静かに生活をしているんじゃないかなあと桜を見ながら考えたところでした。
 色々な拉致被害者の家族がいます。それぞれ家の中で苦しい思いをして、家族の帰国を待っています。
 日本政府は拉致を最優先としてやってくださると約束をしていますので、私もそれを信じてもう少し頑張っていきたいなという気持ちでいますので、どうか皆様日本政府が裏切らないことを願って、一生懸命やってくださると思いますので、今年中に解決ができて家族がみなさん帰ってこられたら、本当に笑顔でお礼が言えると思いますので、どうかその日がくるまで応援を宜しくお願いいたします。
 熊本から東京に来た時にはいい便りをもって熊本に帰りたいという気持ちで、毎回上京していますので、どうぞこれからも宜しくお願いいたします。ありがとうございます(拍手)。
司会 先日聞いたんですが、薫さんには許嫁がいて、いなくなった後も10年間、ずっと待っていてくださった。帰ってきたら結婚、そして大学の先生になっていたその人生が曲げられてしまったということです。

司会 続いて増元るみ子さんです。姉である平野フミ子さんの思い出です。
 るみ子は増元家にとって太陽のような存在でした。4人兄弟で私、弟、三番目がるみ子、一番下が照明です。本当に明るい子でした。父が厳しくて、私たちには近づけない存在でしたが、るみ子だけは「とうちゃん、とうちゃん」と言ってなついていました。
 父は営林署に勤めていました。屋久島杉を運ぶ船に乗っていましたので、2、3日置きに家に帰ってきました。帰る度にるみ子が、「父ちゃんお帰り」と挨拶するので、父は大変可愛がっていました。父は4人兄弟の中でるみ子を一番かわいがっていました。
 北朝鮮で一緒に暮らしたことがある地村富貴恵さんの思い出です。
 最初に会ったその夜、二人でずっと深夜遅くまで話しました。お父さんは公務員で、家族で社宅に住んでいて、お父さんが退職したら家を建てるんだと言っていました。お兄さん、お姉さん、弟さんがいて、家族で創価学会に入っているんだ、と。
 弟さんは北海道にあこがれていて、北海道の大学に行っていること、自分は腰が弱く、痛い時はお母さんがよく腰をもんでもらったこと、家には白い椅子が置いてあったこと等を聞きました。
 お父さんに愛されていた明るい女性だったるみ子さんは、24歳で拉致されて、今63歳です。増元さんお願いします。


  
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