救う会全国協議会

〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
TEL:03-3946-5780 FAX:03-3946-5784 info@sukuukai.jp

北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

今年中にすべての被害者の救出を!国民大集会 全報告



◆今こそチャンスが来た

西岡力(救う会会長)
 決議案を見ていただきたいと思います。後程笠先生に朗読していただきますが、繰り返しになりますが今は危機であると同時にチャンスでもあります。北朝鮮が動くのはまず軍事的圧力が加わった時です。苦しくならなければ動かないんです。そういう点で「太陽政策」は間違いです。経験則から分かります。
 金丸訪朝も、ソウルオリンピックにソ連や中国や東ヨーロッパが全部参加したら、日本に接近する必要が起きたんです。苦しくなって日本に接近したのに、日本側は拉致問題を議題にしなかったから何も出なかった。そしてその後国交正常化交渉までやった。
 次の2002年にも、ブッシュ大統領が「悪の枢軸」の一つとして北朝鮮を挙げました。北朝鮮が核・ミサイル開発をしていることを、「戦争をしてでもやめさせる」と明確に言ったんです。今と同じで、核で軍事的圧力がかかりました。そしたら日本に接近してきた。
 しかし、残念ながらその時は拉致対策本部もなかれば拉致担当大臣もいなかった。ですから、北朝鮮から「5人生存8人死亡」という紙が来たら、確認もしないで、そして家族には「確認しています」と言って紙を持ってきた。だから全員取り戻すことができなかった。
 しかし今、3つ目のチャンス。核問題で軍事的圧力がかかっている。そういう中で、今安倍政権は、アメリカに「核問題は絶対大切だが、拉致を先にやりますよ」と言っていると私は信じています。共同声明で「早期に解決する」と入りました。
 北朝鮮にとって拉致と核とどっちが容易か。核問題は彼らにとって国是です。金日成が1950年代から始めたことです。すべてを犠牲にしてやってきたことです。
 本当に強い圧力が必要です。我々にとっても許せないことですが、国家犯罪の被害者が人質に取られている状況で圧力をかけるよりも、人質を取り戻してから圧力をかけた方が、より有効な対策がとれる。そういう点でも国際社会に理解を得ることができる。
 今、強い圧力を国際社会がかけている時に、「日本は拉致と核と両方で話し合いができますよ」「拉致が先にできますよ」。増元さんは先ほど、「拉致が契機で制裁がかからない」と言いましたが、日本政府の今の整理は、国際制裁は核で使う、しかし独自制裁は拉致で使う。拉致が理由だ、と。そのように整理がされていると私は理解しています。
 だからこそ、制裁をする度に「拉致も理由だ」と言ってきた。制裁で拉致が理由になっている部分は、見返りに使えるんです。
 本当に核をやめないのか。あなたは大変なことになるぞ。しかし日本は核と拉致と両方で話ができる。拉致を先行して話し合いができる。もちろん国際制裁は解かないが、それ以外のことについては話し合いができる。
 全員返しなさい。その時全員でなければならない。「認定の有無にかかわらず」と政府も言っています。全員返さないと大変なことになりますよ、と。
 宋日昊がけしからんのは、「話し合いに応じてやるから制裁を解除しろ」と。そんなのは応じてはならない。しかし全員返すと決断するなら、その条件を話し合うことができる。
 日本人妻の問題などは一般的な人道問題で、それを理由に制裁をかけていませんから、「非人道的なことを早くなおせ」と言おうべきですが、しかしそのこと、制裁を見返りに使うことは別です。
 先ほども言いましたが、北朝鮮人権法には拉致問題を「北朝鮮当局による国家的犯罪行為」と書いてあります。法律で、北朝鮮がテロをらっていると書いてあるんです。法律の方が「なんとか合意」より上です。政府には、法律に従って、国家犯罪の被害者を助ける義務があります。だから「最優先」と言っているんです。
 核問題で世界中が怒っているさ中に、この圧力をチャンスに変えることができるか、できないか。まさに勝負の時が近づいている。
 一つだけ言えることがあります。何もしなければ絶対に解決しません。しかし我々が動けば、道は開ける。全員助けるんだという信念を持って、知恵を絞っていけば、今こそチャンスが来たと思っています。
 だからこそ「最優先」です。だからこそ「今年中に全員帰国」です。もう一度皆さんで、「最優先だ」と、今年中に全員助けるんだという思いを固めていきたいと思っています。よろしいでしょうか(拍手)。
司会 それでは決議案を朗読していただきます。笠浩史・拉致議連事務局長代理お願いします。


  
■ サイト内検索 ■


■あなたにも出来る救出運動■
あなたにもできること

 ■ アニメ「めぐみ」 ■ 

■ 書 籍 ■