救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

緊迫する米朝関係と拉致問題?東京連続集会97全報告



◆一体日本のざまは何なんだ

西岡(救う会会長、麗澤大学客員教授)
 みなさんこんばんは。北朝鮮の核・ミサイル開発を巡って緊迫する国際情勢の中で、拉致被害者救出をどのように実現するのかということをテーマとして議論します。アメリカの北朝鮮政策をずっとウォッチしている島田洋一副会長と二人で議論したいと思っています。
 まず私から。拉致問題の観点からして、今の北朝鮮の核開発をめぐる国際情勢がどう見えるのかについて問題提起をして、それを受けて島田さんに、アメリカの情報等を話していただきます。
 私は今年4月、ワイドショー等で毎日のように「Xデーはいつなのか」、「トランプ大統領は北朝鮮を爆撃するのか」と言っていた時よりも、今の方が緊張が高まっていると思っています。獣医学部の認可の問題をやっている場合ではないんです。
 話がそれますが、トランプ大統領は、アメリカの与野党の上院議員全員をホワイトハウスに招いて、「アメリカにとって今最優先課題は、北朝鮮がアメリカ本土まで届く核・ミサイル開発を完成に近づけていることだ」という説明を秘密でしています。
 様々な秘密情報を話しながら、全上院議員に危機感を共有してもらうことをやっています。日本は閉会中の国会で何をやっているのか。アメリカは、北朝鮮が核を持っても、第二撃能力、報復能力を持っています。またアメリカは、日本とともに開発しているミサイル迎撃システムを持っています。
 それでも、「アメリカ本土まで届く核・ミサイルは持たせない」、「極東のちっぽけな国の独裁者がいつでも自由に、アメリカ本土まで核攻撃できる能力を持たせない」と言って、今真剣に取り組んでいるわけです。
 日本はまだ第二撃能力を持っておらず、核攻撃されたらアメリカが反撃するということで抑止をしているわけです。しかし、北朝鮮がアメリカ本土まで届く核を持ってしまったら、その抑止が効くかどうか。
 アメリカは東京を守るためにロサンゼルスを犠牲にするのか、という問いに我々が直面する直前まで今来ています。第二撃能力を持っているアメリカでも真剣に取り組んでいるのに、言葉は悪いですが、一体日本のざまは何なんだと強く思っています。
 マスコミも4月に、トランプ大統領がいつ爆撃するか、Xデーはいつか、と天気予報みたいなことばかり言っていましたが、事の本質は、北朝鮮がアメリカまで届く核・ミサイル開発を今続けていて、数年内に完成するだろうと見られていることです。今日の朝刊によると、米軍の情報機関であるDIAは、「来年には完成する」という報告書を作ったという報道がなされています。
 危機が迫っているのに、その危機を危機だと思っていない日本のあり方こそが危機なんじゃないかと思いますが、この場は日本の危機を考えるのではなく、拉致被害者を救うための集会ですから、そういう中で被害者をどう救えるのかということを今日考えたいと思います。


  
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