緊迫する米朝関係と拉致問題?東京連続集会97全報告
◆融和派の補佐官にトランプ大統領が激怒
島田洋一(救う会副会長、福井県立大学教授)
もう一つの議論は、さきほど西岡さんが言ったジョン・ボルトン元国連大使の議論です。彼は「フォックス・ニュース」にレギュラーに近い形で出てコメントしています。
また最近のワシントンの政治状況を見ていると、最近マクマスターという安全保障担当の大統領補佐官が解任されるのではないかと言われます。ジェフ・セッションズ司法長官もトランプともめていますが、マクマスター補佐官の解任理由は、韓国配備のSAARD(サード)で、トランプがサードの金は韓国に払わせると言った直後に、マクマスター補佐官がコメントを出して、「あのお金はアメリカが払うことになっています」と大統領発言を訂正したのです。
これにトランプが激怒したと言われています。「俺が総合的な政治判断から韓国にプレッシャーをかけようとしているのに、それを補佐官が俺に相談もなく否定的なことを言うんだ」と。
これがまず第1弾で、もう一つはトランプの議会演説の際、トランプが「ラディカル・イスラミック・テロリスム」、過激イスラムテロと戦うということを演説の目玉にしようとしたんですが、マクマスターが反対して、オバマ政権等と同じ論理ですが、「イスラムという言葉を入れると、イスラム諸国等の反発があり得るからその言葉を入れない方がいい」と。
トランプは選挙中、「オバマ政権は敵が何かを明確に言わない。敵は過激イスラム主義だ」とさんざん言ってきて、演説の目玉にしようとしていた。これにマクマスターが反対し、また色々なところにトランプに相談なく根回しして外させようとした。これにトランプが激怒した。