緊迫する米朝関係と拉致問題?東京連続集会97全報告
◆アメリカが再び北朝鮮に騙される可能性も
西岡 わがボルトン大使が安保補佐官に入ってくれることを強く望みますが、拉致の観点から言うと、アメリカが譲歩してしまうのはまさに94年型で、強い圧力をかけた時金日成が出てきて「核を凍結する」と言った。しかし、だまされてたわけです。
解せないのは朴槿惠政権の時、去年1月北朝鮮が核実験をした後、習近平にいくら電話をしても出てこなかったりして、やはり頼りになるのは日米韓の同盟で、北朝鮮に圧力をかけなければならないという方向に戻ってきて、北朝鮮に対して、「核開発を止めないならレジーム・チェンジをする」と宣言した。そして様々な圧力をかけた。
その一つが高位層の亡命を促すことで、かなりの高位層が秘密裏に亡命しています。その中には作戦部の副局長をしたパク・スンウォンという将軍もいた。彼はアメリカにも行って情報を提供している。北朝鮮の核開発の状況、あるいは軍事戦略についても、アメリカはこの数年間かなりの情報を入手している筈なのに、北が、アメリカまで届く核・ミサイルを持って韓国を赤化しようとしている時に、それをあきらめさせる。
北朝鮮からしても、アメリカが韓国から撤収するということも口約束ですから、本当にアメリカが守るかどうか。守らないのなら、核・ミサイルを持ってしまって、アメリカが介入したら撃つぞと脅すことで撤収させようと思っていたのに、口約束で撤収を信じられるかどうかは、まだ様子をみないといけない。