今年中に全拉致被害者の救出を!国民大集会全報告
◆小学校で家族について講演
松本孟(松本京子さん兄)
こんにちは。今年の内に決着をつけるということですが、なかなか思い通りにはいかないのが世の中です。思い通りにいけば、これにこしたことはないのですが、なかなかいかないのはある程度覚悟の上で、話をさせていただきたいと思います。
妹がいなくなって今年で40年になりました。私と一つ違いですから71歳になります。私は72歳で、昔の人なら杖をついて歩く年ですが、杖は使わなくてすんでいます。
先ほどから色々な問題が出ていますが、中山小学校で講演をさせていただいて今年で4年目です。子どもさんたちに、家族ってこんなもんですよ、拉致されて一人抜けただけで家族って本当につまらなくなるんですよと話しています。
みんな素直に聞いてくれます。全員が聞いてくれるわけではないですが、将来何かに困った時、高校を出た時や、大学生の時、なにかにつまずいてころんだ時に、小学生の時拉致問題について歳取った人が話していたな、もっと素直に聞けばよかったなと思う子がいるかもしれません。
そんなこと言われなくても分かっているよという子もいるかもしれません。人の言葉は素直に聞いて損はしないと思います。
妹がいなくなって40年経った時には、私たちは家族がばらばらみたいな生活をしていました。でもこの頃は、家内を初めとして、子どもたちもそれなりに大きくなって、物の分別ができるようになって、人の言うことをよく聞くようになって、私が子どもに何をしたわけではないのですが、その割に素直に聞いてくれるなと思っています。
40年間本当に辛抱して今日まで耐え忍んできた。それも一つの人生なのかなという思いがしています。でも今年で拉致問題が片付くとは思いません。まだまだ皆様のご支援をいただいて、助け出せるものなら早めに助けたいという一心ですので、是非ともお力添えをお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。