家族会・救う会・拉致議連 訪米報告-東京連続集会98
◆緊張した状況の中で我々は何をすべきか
西岡力(救う会会長)
島田さんの先ほどの話は、どちらかというと、アメリカの北朝鮮政策全体について言及されたと思いますが、それは私も全く同じ見方で、これからどんどん緊張が高まっていくということだと思います。
その中で、今話し合いする時期ではない、と。それはつまり、北朝鮮が被害者を全員返すということを表明したのであれば話し合いはできるし、核・ミサイルをやめると表明したのであれば話し合いができるが、それをしないのに、話し合いのための話し合いは時間を与えてしまうだけで核・ミサイル開発が進んでしまう、被害者抑留期間が長引いてしまうということだと思います。
しかし、先ほども言いましたが、その緊張するチキン・レースの中で、安全に被害者を取り戻すというのが、我々家族会、救う会、拉致議連の目標です。もちろん国際政治学者としては、北朝鮮の核開発をどうするか、そのための政策をどうするかという議論が当然ありますが、救う会の副会長として、こういう緊張する中でアメリカで議論して、国防総省に入ったり、NSCのポッティンジャーさんと海兵隊の話もしたと聞いています。
そういう中で日本が具体的にできることは何なのか、アメリカと協力して拉致被害者を取り戻すために何ができるのか。こういう緊張した中で、何ができるのか何を我々はしなくてはならないのか。拉致の観点から訪米を総括してくれませんか。